馬産地ニュース

平取義経神社で初午祭、今年の行事者は五十嵐冬樹

  • 2009年02月07日
  • 今年の行事者は五十嵐冬樹、見事大役を果たした
    今年の行事者は五十嵐冬樹、見事大役を果たした
  • 破魔矢を射る五十嵐騎手
    破魔矢を射る五十嵐騎手
  • 破魔矢を手に入れた幸運な3人
    破魔矢を手に入れた幸運な3人
  • ダンツジャッジの勇姿も見られた
    ダンツジャッジの勇姿も見られた
 源義経公を御祭神とする平取町の義経神社で、愛馬の安全と必勝を祈願する初午祭が2月6日の初午の日に執り行われ、生産者など約150人が参列した。
 今年は日高町の専修学校北海道ホースマンアカデミーの協力を受け、白丁姿に身を包んだ生徒たちと共に04年のAJCC勝ち馬ダンツジャッジ、タヤスロイヤルの2頭が神事に参加。初午祭に欠かせない大切な役目を担った。
 
 鬼門の方角に破魔矢を射て邪気をはらう「矢刺しの神事」の行事者は、ホッカイドウ競馬のリーディングジョッキー五十嵐冬樹騎手が務め、馬上から今年の鬼門とされる南南西の空に向かって三本の矢を放った。その矢を拾ったものには幸運が訪れるといわれることから、降り積もった雪の上で熱い争奪戦が繰り広げられた。
 三本目の矢を手にしたホッカイドウ競馬の田中淳司調教師は「矢を取ることができたのはこれで五回目なんです。人馬ともに無事で良い一年になって欲しいですね」と誇らしげな表情を浮かべていた。
 
 道営競馬の現役騎手が行事者を務めるのは初めての試みだったが、無事に大役を終えた五十嵐騎手は「破魔矢を真っすぐ飛ばすことができてホッとしています。今年から新体制で開幕を迎えるホッカイドウ競馬が成功するように祈願しました」と新たなスタートに向け気を引き締めていた。

                日高案内所取材班