馬産地ニュース

30日、ナリタブライアン記念館が閉館となりました

  • 2008年10月01日
  • 閉館となったナリタブライアン記念館
    閉館となったナリタブライアン記念館
  • 同館にあるナリタブライアンのお墓
    同館にあるナリタブライアンのお墓
  • 展示されていた三冠や有馬記念などの優勝肩掛け
    展示されていた三冠や有馬記念などの優勝肩掛け
  • お墓にはファンの想いが寄せられた小石が残されている
    お墓にはファンの想いが寄せられた小石が残されている
1998年、名馬ナリタブライアンは種牡馬活動を始めて2年後に死亡。2000年9月27日の命日の日に、種牡馬時代を過ごした新冠町朝日の旧CBスタッドにナリタブライアン記念館が建てられました。開館当初より多くの熱心なファンが訪れていましたが、ここ数年も毎年5~6千人の来館者があり、ファンや地元の方からも閉館を惜しむ多くの言葉が寄せられていました。
 閉館にあたり同館を運営していた関係者は「閉館になることは我々も残念に思います。多くの熱心なナリタブライアンファンの想い出の場所として、今後も何らかの形でファンの方たちにお応えできれば嬉しいのですが。」と顔を曇らす。

 閉館の知らせに、この9月も約1千人の来館者が訪れたそうですが、30日の最終日には東京から日帰りで来たファンもいました。何度も来ているファンは、管内の展示品やお墓を想い出に刻むように見入り、館内のビデオモニターにながされる想い出のレースシーンを改めて観戦しながら寂しそうな面持ちをしていました。
 
 お墓には綺麗な花が添えられていましたが、これは、同館を任せられている地元の主婦の貝瀬さんが、毎月の命日に添えているものです。「ナリタブライアンのファンは、本当に熱い想いを持っています。これだけ愛されるナリタブライアンは幸せですね。せめてファンの代わりにと思い、お花を飾らせて頂いてきましたが本当に残念です。」と貝瀬さんは溜息をつく。
 
 同館の展示物、ファンの刻んだお墓の刻印などの今後の行き先は現在も検討中のようですが、優勝肩掛けやゼッケンなどの展示に協力してくれたナリタブライアンのオーナー山路氏には「ファンの方のためにも、是非、有効利用してもらいたい。」と今後に期待を残すコメントを頂きました。

 今後の予定が決まりましたら、また、ご報告いたします。

                  日高案内所