馬産地ニュース

馬主、生産・育成者、ファンが新馬デビューに応援団

  • 2008年09月10日
  • 応援する新馬のデビューに集まった応援団~札幌競馬場厩舎で
    応援する新馬のデビューに集まった応援団~札幌競馬場厩舎で
  • パドックには応援のバナーが張られた
    パドックには応援のバナーが張られた
  • レースを見守る応援団
    レースを見守る応援団
  • 埼玉から駆けつけた名付け親のファン渋沢さん一家
    埼玉から駆けつけた名付け親のファン渋沢さん一家
 7日(日)、4レースメイクデビュー札幌戦に出走する一頭の新馬に15名ほどの応援団が集合した。
 この新馬は、新冠町のカミイスタット(代表上井武光さん)の生産馬で、昨年の北海道市場オータムセールで馬主の村島昭男氏が落札した。 父スペシャルウィークにサクラバクシンオーの肌が入る母トロピカルフラワー産駒の1歳牝馬だった。
 
 購入馬の選定に一役を担ったのが大手種馬場の場長だった新田和己さん。親交のある、話題のフリーペーパー‘うまレター’の主宰者浜近英史さんに相談して名付け親をファンから募集する事になった。
 多くの応募名の中から選ばれたのが「レッドハイヒール」、名付け親は埼玉県在住の渋沢夏子さんで毎年北海道の馬産地を訪れる熱心なファンだ。「競馬場で子供のように生き生きとした表情を見せるお父さんたちに可愛がってもらえるように」という想いを込めた名前だ。
 
 その後、うまレターでは毎月号に本馬の追っかけレポートを取材してきたが、順調に調教が進められて今回のデビューとなった。
 村島昭男さん夫婦、渋沢夏子さん一家、上井さん(カミイスタット・生産者)、関川さん(セキカワステーブル・育成者)、松江調教師、新田さん一家、浜近さん一同(ドリームストーリー)と本馬を取り囲む関係者15名が集合して、パドックに「レッドハイヒール応援バナー」を張っての大?応援団。

 「調教の仕上がりは良かった」(松山将樹調教師)とデビュー戦を期待された本馬は、好スタートを切ったが3コーナーからもたつき8着と惨敗、応援団からは「そんなに上手くは行かないよネ」と溜息が漏れる。
 レース後に全員で本馬の厩舎に行くと、松山調教師は「思ったより良い動きをしてくれました。後は精神的なものなので心配ないですよ。」と自信を覗かす。
 その後‘夢は桜花賞’と大きな目標を立てた応援団はレッドハイヒールを囲み楽しそうな会話が続いた。

 このような応援が出来るのは、馬主の村島昭男さんのご理解があってのことだが、何よりもファンと生産者、育成者、調教師、そして馬主さんと一体と成って応援していることが素敵なことだ。お互いの理解も深まる。
 生産者の上井さんは「みんなに応援して頂き本馬は幸せですよ。順調にデビューにこぎつけたので良かったですが、みんなの期待に応えるように頑張って貰いたい。」とサワヤカな表情を見せ、「いつでも、お母さんに会いに来てください。」と村島さんや渋沢さんと親交を暖めていた。

 レッドハイヒールの追っかけレポートは今後も続けられる予定です。
 一緒に応援したい方は(株)ドリームストーリー「うまレター」 011-200-2222(土・日・祝日徐く10時~16時)に今後の予定などをお問合せ下さい。

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