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ブラックタイドがブリーダーズS.S.に種牡馬入り

  • 2008年08月06日
  • ブリーダーズS.S.に到着したブラックタイド
    ブリーダーズS.S.に到着したブラックタイド
  • 同

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 3冠馬ディープインパクト、未完の大器といわれたオンファイアの全兄ブラックタイド(牡7 父サンデーサイレンス 栗東・池江泰郎厩舎 ノーザンファーム産)が現役生活を引退。8月1日に競走馬登録を抹消されたあと、種牡馬として供用されるブリーダーズスタリオンステーション(日高町)に同月4日午前、到着した。 
 スタリオンスタッフらに見守れながら馬運車から降りた同馬は、担当者に手綱をひかれて堂々たる体躯を披露した。出迎えた関係者は「大型馬の割には手先が軽い動きをしますね。さすがサンデーサイレンス直仔」と長旅の疲れを微塵も感じさせない元気な姿に満足そう。偉大なるチャンピオンサイアーの後継馬としての期待を膨らませていた。
 
 ブラックタイドは、2歳12月に阪神競馬場でデビュー。新馬戦でスウィフトカレントをくだして優勝するなど2歳時は2戦1勝。血統、馬格、そのレースぷりなどから“大器”と言われ、その期待に違わぬ強さで3歳初戦の若駒Sを快勝。きさらぎ賞は2着惜敗したが、皐月賞トライアルのスプリングSでは豪快な末脚を披露して皐月賞の有力候補となった。しかし、皐月賞(16着)後に発症した左前浅屈腱炎のために約2年3ヶ月の長期休養を余儀なくされ、復帰後も、脚部不安に悩まされて思うような成績を残すことはできなかった。通算成績は22戦3勝2着4回3着3回。
 来年は、安平町の社台スタリオンステーションに繋養されているディープインパクト、新冠の優駿スタリオンステーションで種牡馬生活を送るオンファイアとともに3兄弟揃い踏みで種牡馬生活をスタートさせる。

           日高案内所取材班