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ダンツジャッジは今、ホースマン育成に活躍中

  • 2008年06月26日
  • 乗用馬として活躍中のダンツジャッジ~門別・北海道ホースマンアカデミー
    乗用馬として活躍中のダンツジャッジ~門別・北海道ホースマンアカデミー
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 2003年のダービー卿チャレンジトロフィーや2004年のAJC杯などに勝った強豪ダンツジャッジ(牡9歳、父ウォーニング 母ループスキークロス、その父ナスルエルアラブ)は日高町の北海道ホースマンアカデミーで、教材用の乗用馬として活躍中。若きホースマンの卵たちの“育ての親”となっている。
 
 同馬は、00年8月の1歳セレクト市場において2310万円で落札され、01年11月に栗東の山内厩舎からデビューした。2戦目に勝ち上がり、アーリントンCではタニノギムレットの3着となるなど将来を嘱望される存在だったが、クラシックは不出走。4歳秋のダービー卿チャレンジトロフィーで初重賞勝ちを飾ると、その後も03年の京阪杯や04年のエプソムCで2着するなど中距離重賞戦線で活躍した。通算成績は41戦6勝2着6回3着4回。
 
 2007年1月の日経新春杯12着を最後に現役生活を引退すると、02年に設立された国内唯一の厩務員養成の専門学校「北海道ホースマンアカデミー」に寄贈されて、教材用の乗用馬として活躍している。
 同校の中島教諭は「オーナーや調教師の先生のご好意で迎え入れることができましたが、経験の浅い1年生でも安心して乗ることができるように乗用馬としてもセンスに優れている馬です。名馬の背中というのは何ものにも替えがたい教材ですから、生徒たちは多くのものを学んでくれていると思います」と信頼を寄せている。

               日高案内所取材班