５月19日、千葉県・船橋市の船橋競馬場で千葉サラブレッドセール2008が行われた。千葉で行われたセリ市ながら、この日は北海道からも多くの馬が上場。先日のJpnⅠヴィクトリアマイルをエイジアンウインズで制した社台ファーム生産馬などを中心に、活発な取引の声がかかっていた。

　２歳トレーニングセール上場馬の公開調教では、軒並みハロン11秒台を記録。中にはハロン10秒台のタイムでダートコースを駆け抜けた馬も現れるなど、調教技術の高さを証明していた。

　社台ファームの代表でもある吉田照哉市場長の挨拶の後、海外競馬評論家の合田直弘さんが司会を務め、セレクトセールでも鑑定人を務めていた社台ファームの長浜卓也さんが鑑定人となってセリが開始。上場頭数54頭のうち、30頭が売却。売却率は55．6％で、売却総額（税込）は１億7283万円となった。

　最高額の落札馬は、社台ファームの上場したシーガルクインの06（父ホワイトマズル）で、森本悳男氏が1240万円（税抜）で落札した。一頭当たりの平均額は５７６万1000円（税込）と昨年を下回ったが、これは昨年のような5000万円を超える高額の落札馬が現れなかったことも関係していると言える。
２歳トレーニングセールは26日に札幌・札幌競馬場でＨＢＡトレーニングセール2008が、翌27日には浦河・ＪＲＡ日高育成牧場でひだかトレーニングセール2008が行われることとなっている。

　　　　　　　　　　　　日高案内所取材班

市場の概況
[サラ２歳トレーニングセール]
上場頭数：　54頭（前年度比　5頭減）
売却頭数：　30頭（前年度比　6頭減）
売却率　：55.6％（前年度比　5.4％減）
売上総額：1億7283万円（同2億1021万円減）
平均価格：576万1000円（同487万9000円減）
[サラ１歳市場]
上場頭数：7頭（前年度比　3頭減）
売却頭数：0頭（前年度比　1頭減）
売却率　：0％（前年度比　10％減）
売上総額：0万円（同525万円減）
平均価格：無

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