馬産地ニュース

中山競馬場でJRAブリーズアップセールが開催される

  • 2008年04月30日
  • 中山競馬場で行なわれたJRAブリーズアップセール
    中山競馬場で行なわれたJRAブリーズアップセール
  • JRA 水野豊香理事の挨拶
    JRA 水野豊香理事の挨拶
  • 牡馬最高落札価格のセイウンクノイチの06(父 グラスワンダー 生産 三石・筒井征文)
    牡馬最高落札価格のセイウンクノイチの06(父 グラスワンダー 生産 三石・筒井征文)
  • 騎乗供覧に参加した三浦皇騎手
    騎乗供覧に参加した三浦皇騎手
 JRA日本中央競馬会が全国の1歳市場で購入した馬を育成調教して、JRAの馬主に対して売却する「2008JRAブリーズアップセール(主催・JRA日本中央競馬会)が4月28日、千葉県のJRA中山競馬場で行われた。
 ブリーズアップとは、そよ風を意味する言葉で調教時計を競うトレーニングセールとは一線を画すトレーニングセールで、フォームなどを確認してもらうためにハロン13~14程度を目安として行われる騎乗供覧付きセールだ。今回は午前9時からJRA現役ジョッキーやJRA職員らが手綱を取り、1頭づつ単走で追いきられ、午後2時からせりがスタートした。
 
 71頭(前年比2頭増)が上場し、59頭(同1頭減)を売却。総額5億2196万円(税抜、同1億64万円減少)を売り上げた。
 最高価格は、牡がセイウンクノイチの06(父グラスワンダー)の2600万円、牝がラリシェスの06(父コロナドズクエスト)の2100万円で、平均売却価格は牡が1076万円で、牝が686万8000円だった。
 水野豊香JRA馬事部部生産育成対策担当理事は「今回の売却頭数は昨年とほぼ同数の59頭、売却率もほぼ同率の83.1%でした。売却総額は、5億2,196万円(税抜き)で、昨年より約1億円程度減少しました。これは、世相を反映してか、馬主の方々の購買意欲が低下したことによるものと考えられます。 セールで売れ残った馬につきましては、民間のトレーニングセールに上場する予定です。今後とも、スポーツ科学に立脚して競走馬というアスリートを育成する研究を推進し、その成果として「強い馬づくり」へフィードバックできるよう、育成業務を展開して参りたいと考えております。本日、購買された馬たちの今後の活躍を期待しております。」と公式にコメントしている。

           日高案内所取材班