いよいよ馬のせり市場が始まる季節となりましたが、実施団体は、上場馬の受付、カタログ制作、せり会場の準備などに追われている。
　14日から16日の３日間には、ＨＢＡ日高軽種馬農協がトレーニングセールを控えて、上場予定馬のプロモート用ビデオ撮影を日高軽種馬共同育成公社の1200ｍダートコースで行なった。
　この日の馬の状態や走破タイムは、せりに大きな影響を及ぼすために、集まった主催団体のＨＢＡ職員の他、生産者、育成牧場、コンサイナーなどの関係者は真剣な眼差しで見守っていました。
　
　今年、せりに参加する上場予定馬の中で新種牡馬の初仔となるのはイーグルカフェ、キッケンクリス、キングカメハメハ、サクラプレジデント、シルバーチャーム、スターリングローズ、ダージー、チョウカイリョウガ、ツルマルボーイ、ネオユニヴァース、ノボジャック、プリサイスエンド、マンボノテイオー。

　期待の新種牡馬キングカメハメハの初仔ファインサンデーの２００６（母ファインサンデー　岩見牧場産）を育成・調教した大作ステーブルでは、「全体的にキングカメハメハの初仔は、バランスの良い機敏な動きをする仔を出しています。この馬も体は少し小さめですが、既に機敏な良い動きを見せ、早いデビューが期待されます。」と、上がり１Ｆ11秒８２の好タイムを出した調教馬に手ごたえを掴んだ様子だ。
　また、日高軽種馬農協期待の新種牡馬キッケンクリスの初仔を見た関係者は「馬体の巾もあり、馬がしっかりしている。骨量もあるので成長力を感じさせます。走りの跳びも大きく、柔らかなので楽しみな馬ですよ。」と満足そうだ。近親のシンボリクリスエスの産駒が活躍しているだけに、こちらの期待も膨らむ。

　日高軽種馬農協他主催の北海道市場トレーニングセール2歳は、5月26日札幌競馬場で開催されます。

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