馬産地ニュース

日本軽種馬協会研修修了式が行なわれる

  • 2008年03月24日
  • あいさつする今原副会長
    あいさつする今原副会長
  • 記念写真の様子
    記念写真の様子
  • 緊張した面持ちの卒業生たち
    緊張した面持ちの卒業生たち
  • 木村場長と固い握手をかわす
    木村場長と固い握手をかわす
JBBA日本軽種馬協会が行っている生産育成技術者研修(第29期生)の2007年度修了式が3月20日、同協会静内種馬場研修所で行われた。「生産育成技術者研修」は強い馬作りには人材の養成が欠かせないものとして平成2年からスタートした助成事業。1年間を寮で過ごし、共同生活の中で騎乗者としての訓練はもちろん、自立心や協調性などを学ぶ。馬に触ったことすらない生徒も卒業の頃には「基礎が出来ているから、牧場にとっても即戦力。当牧場では積極的に採用している(今回、卒業生を受入れる牧場主)」という評価を得ている。
 これまで、327人の優秀な人材を送り出し、その就職率は100%を誇っている。今回も北海道内外から選ばれた19歳から24歳までの12人(男子11人、女子1人)が1年間の研修カリキュラムを終えて無事競馬社会への第一歩を踏み出した。
 修了式は、午前10時から、それぞれの担当馬に騎乗して覆馬場の部班演技から。教官の号令に従い自由自在に馬を操る姿を披露して、駆けつけた父兄らをおどろかせた。
 その後は、室内の講義室に移動して修了証書の授与。木村慶純場長からひとりひとりに修了証書と記念品が渡され、堅い握手が交わされた。
 騎乗供覧を視察した今原照之JBBA日本軽種馬協会副会長は「1年前の顔と比べてたくましくなった。競馬の隆盛に強い馬づくりは不可欠。ここで学んだことを生かして強い馬づくりに頑張って欲しい」とエールを送り、卒業生代表でビッグレッドファームへの就職が決まっている山村沙羅さん(19)は「最初は自分だけがみんなに付いていくことが出来ず、何度も辞めたいと思いましたが、教官の先生や寮母さんたちの励まして今日を迎えることができました。人間的にも大きく成長することが出来ました。一流のホースマンなることが恩返しだと思います」と感謝の言葉を述べた。      日高案内所 取材班