馬産地ニュース

ホッカイドウ競馬が開幕

  • 2010年04月30日
  • 2歳戦勝利第1号となったパフォーマンス
    2歳戦勝利第1号となったパフォーマンス
  • 喜びの口取り
    喜びの口取り
  • 新施設のパドック・馬体重LED表示板
    新施設のパドック・馬体重LED表示板
  • ポニー乗馬の様子
    ポニー乗馬の様子
 2010年度のホッカイドウ競馬が4月28日、門別競馬場で開幕した。

 当日はあいにくの雨天で、時折強い風が吹く中、開幕を待ちわびた競馬ファンや牧場関係者ら、884名が門別競馬場へ足を運んだ。

 新ひだか町静内から観戦に訪れた50代女性の方は、「馬券の買い方を教えてもらいながら楽しんでいます。ホッカイドウ競馬は今後も存続して欲しいですし、応援の気持ちを込めて今年は数多く来たいと思っています。」と、熱心に競馬新聞を見つめていた。

 第7レースでは全国で最初の2歳新馬戦、スーパーフレッシュチャレンジ競走(ダ1200m)が組まれ、単勝2番人気に推されたパフォーマンス(牡2歳 父アッミラーレ)が逃げ切り勝ちを決めた。生産者である野島牧場(日高町)の野島さんにレース後お話を伺うと、「デビュー戦を勝てて嬉しいです。今年も2歳戦を含め、馬産地ホッカイドウ競馬のレースが盛り上がって欲しいですね。」と、笑顔で語っていた。

 ホッカイドウ競馬のパドック解説を務めている楽天スペシャルアドバイザーの古谷剛彦さんはこの一戦を振り返って、「勝ったパフォーマンスは非常に強い内容だったと思います。勝ち時計は次に行われたJRA交流(3歳未勝利)のレースよりも優秀でした。鞍上の川島洋人騎手はレース後、“スタートが良かったし、追ってからもしっかりしていた”と褒めていました。最後の直線は向かい風ながら脚色は鈍りませんでしたね。勝ち馬を筆頭に、今回負けてしまった馬も今後が楽しみです。」と、高く評価していた。

 勝ったパフォーマンスの母プラチナウィンクは2003年のノースクイーンカップの勝ち馬であり、血統的な魅力も大きい。母仔によるホッカイドウ競馬重賞制覇も十分期待できそうだ。

 また、初日の開催ではオープニングプレゼントとして「オリジナルホクトくんタオル」や花の苗プレゼントがあり、来場客は嬉しそうに手にとっていた。多種多彩な商品が並べられた「ひだか特産市」では地元産いちごや米粉パンが完売し、関係者は幸先良いスタートに喜んでいた。

 ゴールデンウィーク期間中はコスモバルクの引退式や上海ドールのお笑いライブなど、盛りだくさんのイベントが組まれており、札幌から無料バスも運行されている。詳しい情報はホッカイドウ競馬のホームページをご覧いただきたい。2010年度のホッカイドウ競馬は11月18日まで行われる。
取材班