ディープインパクト、ハーツクライの初仔やウオッカの全兄弟の上場で注目されるセレクトセール（日本競走馬協会主催）が１４日（サラ１歳）、１５，１６日（サラ当歳）の日程で苫小牧のノーザンホースパークで開催されました。

　今年の馬のせり市場では、各トレーニングセールや千葉、八戸の１歳馬市場が低迷していただけに、これから本格的なせりシーズンを迎える日高の生産者や市場関係者も市場の動向に注目していた。
　開催の３日間は、天候にも恵まれ多くの購買者、関係者、報道陣などが訪れ（今年は混雑を避けるため一般のファンの入場は出来ませんでした）例年のような活気に満ちた取引が期待されましたが、販売結果は１歳馬が昨年度比７１．５％、当歳馬が同８８．５％とダウン、今後の北海道市場などへの販売に不安を残しました。

　注目のディープインパクトの初仔となる当歳馬は、３６頭が上場されて３１頭売却（86.1％　平均価格61,612,903円）、ハーツクライは１３頭上場の１１頭売却（84.6％ 平均価格35,954,545円）だった。
　また、ダービー馬ウオッカの全妹となるタニノシスターの2008は、１億５００万円でダーレー・ジャパン（株）に落札されましたが、生産牧場のカントリー牧場の西山場長は「姉の全姉妹として、大きな評価を頂いて感謝しています」と大任を果たして、ホッとした表情をみせていた。

　尚、今回の最高購買価格馬は、１歳馬がブルーアヴェニューの２００７（購買価格２億４５００万円　父アグネスタキオン　落札者近藤利一氏）、当歳馬はビワハイジの２００８（同２億２０００万円　父ディープインパクト　落札者島川隆哉氏）だった。

　活況を期したいセレクションセール（日高軽種馬農協他主催）は、来週の２２日（サラ１歳）、２３日（サラ当歳）の日程で開催される。
（ 以上価格は税別）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日高案内所
市場の概況　（税別価格）
[サラ　１歳馬]
上場頭数：　１５１頭（前年度比　１頭減）
売却頭数： １０５頭（前年度比 ３頭減）
売却率　： ６９．５％（前年度比　２．５％減）
売上総額： ２３億４７６０万円（同９億３６８０万円減）
平均価格： ２２３５万８０９５円（同８０５万３０１５円減）
[サラ　当歳馬]
上場頭数：　３１４頭（前年度比　３頭減）
売却頭数：　２２２頭（前年度比１８頭減）
売却率　：７０．７％（前年度比　５％減）
売上総額：７３億３９００万円（同９億５３５０万５０００円減）
平均価格：３３０５万８５５９円（同１４９万３５４３円減）

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