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コスモバルクが、6度目の有馬記念挑戦へ

  • 2009年12月24日
  • 24日に中山競馬場へ出発するコスモバルク
    24日に中山競馬場へ出発するコスモバルク
  • 調教の様子
    調教の様子
  • 田部調教師を背に調教が行われた
    田部調教師を背に調教が行われた
  • 調教を終えクールダウンの様子
    調教を終えクールダウンの様子
 12月23日、門別競馬場では有馬記念(G1)に出走予定のコスモバルク(牡8歳 道営・田部和則厩舎)が追い切りを消化した。

 田部和則調教師を背に門別競馬場のダートコースを走り、1F16~17秒の時計で力強い動きを見せた。この日の馬体重は534kg。調教終了後、田部和則調教師にお話を伺うと、「今日の調教では少し重いかなという感じでしたが、動きは良かったですね。自分で体を作る馬ですし、前走と同じぐらいの馬体重で出られるでしょう。前走以上の状態で出走できると思います。近走も走破時計はよく走っていますし、能力的にはまだまだやれると思います。」と、意気込みを語った。本馬は12月24日、決戦の地・中山競馬場へ向けて門別競馬場を出発する。
 
 クラシック戦線を沸かせていた頃からファンが多いコスモバルク。前走のジャパンカップ(G1)の出走時もコスモバルクの応援幕がパドックで目立っていた。田部調教師によれば、ファンからニンジンや花が今もよく届けられるという。「6年続けて有馬記念(G1)に出られることを嬉しく思っています。沢山のファンの方々のご期待に添えられるように頑張ります。」と、田部調教師は力強く語った。

 有馬記念(G1)は今年で6年連続の出走となる。4歳時に出走した同レースでは勝ち馬ハーツクライから0.5秒差の4着に好走しており、セントライト記念(G2)1着、弥生賞(G2)1着の実績からも中山競馬場の舞台は合っていそうだ。

 今年の有馬記念(G2)の出走予定馬の中には、コスモバルクがシンガポールでG1勝ちした年に生まれた馬も多数含まれている。G1競走の顔ぶれの中ではすっかりベテランの存在だが、ファンの想いを乗せ、長きに激戦を戦い抜いた底力に期待したい。
取材班