馬産地ニュース

下河辺牧場でDインパクトの初の男児産まれる

  • 2008年01月21日
  • 19日誕生したディープインパクト初の男児
    19日誕生したディープインパクト初の男児
  • 飛び跳ねて元気な所を見せている
    飛び跳ねて元気な所を見せている
  • 実績と逞しい馬体の母ビーフェアー
    実績と逞しい馬体の母ビーフェアー
  • 我が仔に優しい眼差しを向ける母
    我が仔に優しい眼差しを向ける母
 日高町門別の下河辺牧場で19日17時半にディープインパクトの男児が産まれました。
 出産予定日が8日で11日遅れの誕生となり、三石鳥井牧場のディープインパクト初仔第1号に続いての出産となりましたが、立派な男児誕生に下河辺俊行社長や繁殖責任者の長男行雄さんは嬉しそうです。
 「出産は遅れたけれど、しっかりとした大きな仔が産まれましたよ。」とひと安心する行雄さん。同日の昼ごろから乳が張りヤニも浮かんで出産の兆候が見え、母親も落ち着かない動きを見せていたそうですが、出産は順調で手もかからなかったそうです。「40分程して自分で立ち上がり、自ら母親の初乳を飲んでいました。一息つくとおぼつかない脚で直ぐに飛ぼうしていましたからね。元気な仔ですよ。」と言葉も弾んでいる。
 
 初公開に集まった取材陣の前で下河辺社長の表情も明るい。「良い仔が産まれたよね。何れにしてもディープインパクトはサンデーサイレンスを代表する後継種牡馬となるものを持っているので楽しみですよ。」と。
 下河辺牧場では、過去にロンドンブリッジ、スティルインラブ、ダイワエルシエーロが、最近ではサンアディユと牝馬の活躍が目立つだけに、牡馬の活躍も願う下河辺牧場の期待は大きいようだ。

 殊勲の母ビーフェアー(父Fast Gold 母Misty Moon)はブラジル産馬で、母国でGⅠ3勝の良血馬。キーンランドのせりで購入した繁殖馬だそうだが、せりに行った行雄さんは「GⅠの繁殖馬はなかなか手に入りませんからね。馬格があり素晴らしい繁殖馬なので買いましたが、これだけしっかりとした大きい仔が産まれたのですから。」とディープインパクトの配合繁殖牝馬に選んだ事に満足そうだった。

 「そこにケイウーマンもいるよ。そっちも今週中に産まれそうだね。」と行雄さんの指差す方に京都4歳特別を制した重賞馬ケイウーマンが。こちらも、ディープインパクトの仔を23日に出産予定で、期待の仔が次々に産まれてくる。
 下河辺牧場では、昨年7頭ディープインパクトを配合して、あと4頭が出産予定となっているが、今年もまた7頭の配合を予定しているそうです。

                    日高案内所