馬産地ニュース

吉田直哉氏を招いて「強い馬づくり講演会」開催

  • 2007年10月20日
  • 300名を越える生産者たちで埋まった会場
    300名を越える生産者たちで埋まった会場
  • 基調講演する吉田直哉氏
    基調講演する吉田直哉氏
  • 2部のパネルディスカッションは、朝井洋JRA日高育成牧場場長を座長にケンタッキー州で研修した獣医などがパネラーとして参加
    2部のパネルディスカッションは、朝井洋JRA日高育成牧場場長を座長にケンタッキー州で研修した獣医などがパネラーとして参加
10月18日、新ひだか町のウインズ静内にて、ウインチェスターファームの吉田直哉氏を招き、「強い馬づくり」講演会が行われた。

 日高育成牧場が中心となっている「強い馬づくり」をテーマに据えた講演会はこれが3回目。今回は若い世代的にも近い吉田氏が講演を行うことになってか、会場となったウインズ静内には300人を越える生産者や競走馬に従事する関係者が足を運んだ。

 二部構成で行われた講演会の第1部の「鍛えて育てる ~ケンタッキー州の馬産・牧場経営」では、吉田氏がウインチェスターファームでの経験を元にしながら、2つのビジョンに写真や文字を映し出し、ケンタッキー州の馬産を分かりやすく説明。

 また、パネルディスカッション型式で行われた第二部の「日高で強い馬をつくる」では、日本軽種馬協会が主催する「軽種馬経営高度化指導研修事業」の一環でケンタッキー州にて研修をした4人のパネラーが、放牧地管理、繁殖の管理、当歳馬の姿勢矯正、飼養管理について吉田氏に疑問をぶつける一方で、参加者からも活発な質問の声が行われていた。

 予定時間を遥かにオーバーした講演会の最後には、吉田氏からのサプライズプレゼントとして、椅子の下に封筒が貼ってある席に座っていた人には、ウインチェスターファームのジャンパーがプレゼントされることに。熱の帯びた講演会を覚ますような気の利いた仕掛けに、場内の至る所から笑みもこぼれていた。

日高案内所取材班