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上原調教師、ダイワメジャーを語る

  • 2007年09月23日
  • 田上所長(左)と上原調教師
    田上所長(左)と上原調教師
  • 会場のウインズ札幌には約100名のファンが来場
    会場のウインズ札幌には約100名のファンが来場
 21日、ウインズ札幌B館にて、「上原調教師がダイワメジャー号の復活劇を語る!」が開催された。
 この日のトークショーにはダイワメジャーを管理する上原博之調教師と、社台ホースクリニックの田上正明所長が登場。皐月賞、天皇賞・秋を制するなどG14勝をあげているダイワメジャーが3歳時に喘鳴症を発症し、その後、田上氏の執刀による手術を受けて復帰に至るまでや、2人が競馬の世界に入るまでの話が繰り広げられた。
 
 喘鳴症は手術が成功しても以前と同等の、もしくは以前よりも高いパフォーマンスで競馬が出来るようになるには6割の確率でしかなく、中には引退を余儀なくされる馬も多い。しかしダイワメジャーは、多くの臨床経験を経てきた田上氏が手術を成功させただけでなく、その後のアフターケアに務めた上原氏の調教技術が、術後のG13勝という成績となったことが2人の経験談として語られた。
 また、意外と神経質だというダイワメジャーの性格を通してサラブレッドの生態も2人から明らかにされると、詰めかけた約100人のファンの中には感心したように頷く人の姿もあった。
 最後にダイワメジャーの秋のローテーションが上原氏の口から告げられ、司会者が「今日の話を聞いて、僕もダイワメジャーのことを応援したくなりました」と話すと、ファンも同調したかのように大きな拍手が起こっていた。

                  日高案内所取材班