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メジロライアンが函館競馬場でお披露目

  • 2007年08月11日
  • 函館競馬場で勇姿を見せるメジロライアン
    函館競馬場で勇姿を見せるメジロライアン
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 8月5日、91年の宝塚記念を優勝し、種牡馬としても優れた産駒を残してきたメジロライアン(牡20歳)の展示が、デビューの地でもある函館競馬場で行われた。

 現役時は宝塚記念を含む19戦7勝の成績を残し、種牡馬となってからも初年度産駒からメジロドーベル(エリザベス女王杯2回、オークス、秋華賞、阪神3歳牝馬S)、メジロブライト(天皇賞・春)と優秀な産駒を輩出し、内国産種牡馬の攻勢に一役買うような活躍を見せていた。

 20歳を迎えた今年、種牡馬を引退。現在は生まれ故郷でもあるメジロ牧場(洞爺)で功労馬として繋養されているが、今回の展示では実際に芝コースを走るということもあって、乗り運動も行われていた。
 雨交じりの空の中、宝塚記念を制したときと同じ1番のゼッケンを付けたメジロライアンは、20歳とは思えないほど若々しい馬体でパドックを周回。主戦を務め、この日、久しぶりに背に跨ることとなった横山典弘騎手もその時と同じメジロの勝負服を着用し、芝コースへと入っていった。

 4コーナー向こうのポケットへと入ったメジロライアンは、そこからキャンターで加速を続け、多くのファンを前に気合いでも乗ったのか、最後は現役時を彷彿とさせるような豪脚でゴール板を駆け抜けた。

 鞍上の横山典弘騎手は「速過ぎたかな?」とおとけたような表情を見せ、取材陣に囲まれた時には「多くのファンを前にライアンの人気を改めて実感できたし、乗っている自分としてはただ楽しかった」と満面の笑みで話していた。

 メジロ牧場では92年の宝塚記念、有馬記念の両グランプリを制したメジロパーマーと馬房が隣で、その裏にはメジロマックイーンの父であるメジロティターンも、29歳を迎えてまだまだ元気である。
 残された産駒の活躍と共に、また来年も芝コースでの展示の声がかかるほどに元気でいて欲しいと思う。

              日高案内所取材班