馬産地ニュース

静内、新冠でエンデュランス大会が開催されました

  • 2007年08月10日
  • 10kmコース、ゴールする人馬
    10kmコース、ゴールする人馬

  • ゴールイン後、獣医検査に備え愛馬をケアする選手たち
    ゴールイン後、獣医検査に備え愛馬をケアする選手たち
  • 獣医検査の一コマ
    獣医検査の一コマ

  • ガッツポーズでゴールイン
    ガッツポーズでゴールイン
 8月4日・5日、二十間道路を中心とした新ひだか町・新冠町に跨る特設コースで、「エドウィン・ダン・エンデュランス馬術大会2007 in ひだか」が開催されました。

 エンデュランスとは、ひとことでいえば乗馬の長距離耐久レース。早くゴールインするのはもちろんのこと、馬のコンディションも評価の対象となるため、適正なペース配分、馬学の素養、そして時には獣医学的な知識まで必要とされる、非常に高度な馬術競技として知られています。

 今回の大会は10kmの体験コースから、80kmコースまで5種類の距離で行われました。日高管内はもとより、全国から集まった人馬はおよそ50組。選手の方は13歳の男性から65歳の女性まで、馬も4歳のサラブレッドから22歳の北海道和種まで、老若男女・多士済済の顔ぶれでした。

 最長距離の80kmコースは、まだ肌寒い早朝5時からのスタート。最初にゴールした人馬でも8時間弱を要する過酷なレースになりました。スタートから9時間半後、制限時間を超えながらも最後の人馬がガッツポーズとともにゴールラインを切った時には、会場全体が暖かい拍手に包まれました。

 「台風の影響で一時は中止も危惧されましたが、選手たちの熱気に押されたのか、(台風が)逸れてくれてホッとしています。大きなケガ・事故等もなく、全人馬が無事に帰ってきてくれたことが何よりです。来年、再来年とこの大会を続けていくことで、日高の馬事文化振興の一助になれば嬉しいですね。」と、大会関係者は安堵の笑顔を浮かべながら話していました。

                日高案内所取材班