馬産地ニュース

義経神社で伝統の初午祭が開かれる

  • 2007年02月06日
  • 義経神社~平取町
    義経神社~平取町
  • 神馬を先頭に参進する生産者方
    神馬を先頭に参進する生産者方
  • 獅子舞も奉納される
    獅子舞も奉納される
  • 神矢を放つ行事者(年男の仁岸さん)
    神矢を放つ行事者(年男の仁岸さん)
源義経公を御祭神とする義経神社(平取町)で、愛馬の息災先勝を祈念する初午祭が行なわれました。
騎馬武者で馬を大事にした御祭神と馬産地日高との結びつきも強く、管内から多くの生産者や関係者が参列し愛馬に想いを寄せていた。

祭儀のクライマックスは「矢刺しの神事」。年男が馬上から今年の凶方(ほぼ東南へ向け神矢(破魔矢)を放ち悪鬼を降伏させるもので、放たれた矢を拾った人には幸運が訪れると言われており、その争奪戦は見物です。その1本を獲ったのは、門別の北海道ホースマンアカデミーで牧場の仕事を学ぶ3年生の井上君(埼玉県出身)。将来の夢は牧場で働く事という頼もしい青年に、生産者の方たちからは暖かい拍手が送られていた。
義経神社には重賞を優勝した際に記念の「のぼり」が奉納される習わしがあり、この日も馬名・生産牧場名・レース名などが記されたのぼりが並んでいた。また社務所には「必勝のお守り」などが用意されているので、全国から訪れるファンも多いという。

[義経神社の名前のゆかり] 
 衣川で討たれた義経は影武者で、実は落ち延びて蝦夷に逃げ、やがて大陸に渡りチンギスハーンになった・・・という伝説がこの地のアイヌ民族に残っており、蝦夷地の探検に来た近藤重蔵が義経像を彫りアイヌの民達に祀らせたのが始まりだといわれます。

                  日高案内所