「北海道市場トレーニングセール２００８」が、26日に札幌競馬場で開催された。
　この日の札幌は雨の予報が出されており、上場者や購買者も公開調教の合間に空を見あげる姿も見られていた。
　幸いなことに午前８時半から始まった公開調教中には雨も降ることが無く、時には青空も見える中を、上場馬たちは軒並み一ハロン11秒台の好時計を記録していた。
　午後１時から始まった市場では、上場馬の一頭目から早速声がかかるなど、活気に満ちた取引が行われていた。またＫＲＡ韓国馬事会が６頭、岩手県馬主会が14頭、熊本県馬主会が３頭と、団体購買の落札が目立っていた。
　この日の最高落札馬となったのは、タガノブラッサムの2006（父ジャングルポケット）で、高橋福三郎さんが2800万（税別）で落札した。ちょうど前日には同じ父ジャングルポケット×母父サンデーサイレンスの配合馬でもあるトールポピーがオークスを優勝したことによって、血統的な評価が高まったことも購買額の高さに現れた印象も受ける。
　この日は１８１頭が上場され、うち82頭が売却された。売却率は45．3％で、売却総額は4億3459万5000円（税込み）と、昨年のトレーニングセールを下回る結果となった。
　この結果を受けて荒木正博市場長は、「今日の日本経済の低迷が、馬の取引にも影響が出た印象を受けます。それでも価格帯の中間層で活発な取引が行われていたことを感謝するばかりです。７月に行われるセレクションセールでは、１歳、当歳共に良質の上場馬を揃えていますので、全国の馬主さんに多く購買していたけることを期待しております」
と話していた。
　　　　　　　　　　　　　　　日高案内所取材班

市場概況
[サラ２歳トレーニングセール]
上場頭数：　１８１頭（前年度比　５６頭増）
売却頭数：　　８２頭（前年度比　増減無）
売却率　：４５.３％（前年度比　２０.３％減）
売上総額：4億3459万5000円（同2058万円減）
平均価格：529万9939円（同25万976円減）

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