馬産地ニュース

強い馬づくりの為の生産育成技術講座開かれる

  • 2006年12月22日
  • 講座には100名以上の熱心な関係者が参加した
    講座には100名以上の熱心な関係者が参加した
JRA日高育成場は21日、「強い馬づくり講習会」を浦河町で開催し、近隣の牧場関係者など200人が熱心に聞き入った。
 これは、JRA日高育成場などが取り組む競走馬の生産育成に関する研究テーマを発表し、実際に役立ててもらおうというもの。今回は、同育成牧場業務課の頃末賢治さんによる「馬のノドの病気を知ろう」、同岡野篤さんの「育成馬にライトコントロール」、同生産対策研究室の松井朗さんの「だれにでもできる飼料計算」、同南保泰雄さんの「分娩後の交配を考え直そう」の4テーマ。近年では、ダイワメジャーやリンカーンなどノドの疾患を乗り越えて活躍する馬もいる一方でハーツクライのように引退を余儀なくされるものもいる。また、出産、種付シーズンを目前に控えて、関心の高いテーマが多いとあって、100席ほど用意された椅子はあっという間に満席。急きょ椅子を増設するなど関係者は嬉しい悲鳴をあげていた。また、講義終了後には質疑応答が相次ぐなど、生産者の意欲を示すシーンもあった。参加した地元の生産者は「興味深いテーマだった。自分の牧場で実践するとなると難しいこともあったが、できることから進めていきたいと思う」と満足そうに会場をあとにした。

日高案内所取材班