馬産地ニュース

JRA日高育成牧場でひだかトレーニングセール開催

  • 2008年05月29日
  • 公開調教~JRA日高育成牧場
    公開調教~JRA日高育成牧場
  • 屋内運動場に造られたせり会場
    屋内運動場に造られたせり会場
  • 最高落札価格馬ローレルポラリス18(牡 父アグネスタキオン)
    最高落札価格馬ローレルポラリス18(牡 父アグネスタキオン)
 27日、浦河・日本中央競馬会日高育成牧場にて、ひだか東農業協同組合主催の「ひだかトレーニングセール2008」が行われた。
 午前10時から1600Mのダートコースを使って行われた公開調教は好天にも恵まれ、特設スタンドだけでなく、外の座席にも腰を下ろして上場馬の調教に目をこらす購買者の姿もあった。ほとんどの馬が1ハロン11秒台の時計でコースを走破し、調教が進んでいることをタイムからも証明する中、一ハロン9秒台の時計を記録した馬も見られた。
 公開調教の後は比較展示が行われた。昼食時と時間が重なったのに関わらず、上場馬を間近でチェックするだけでなく、周りのコンサイナーと談笑しながら馬の調教過程などを聞いていた。
 セリ直後は主取りも相次いだが、会場の空気が暖まってくるにつれて1000万台の落札馬も次々と現れてくるようになった。この日、最高額の落札馬となったのがディアレストクラブが上場し、(有)ビッグレッドファームが落札したローレルポラリス18(牡、父アグネスタキオン)の4000万円(税抜き)。
 父アグネスタキオンの産駒からは、今年の皐月賞を制したキャプテントゥーレをはじめとして多くの活躍馬が現れており、また公開調教でも1ハロン10秒2の時計を楽々と出していたことも高評価に繋がった。
 セール全体では上場頭数116頭で売却頭数は45頭。売却率は38.79%となり、売却総額3億587万5500円(税込み)と共に前年を下回る結果に終わった。
 セール終了後にマスコミの取材に応じた、谷口貢組合長は、「上場者側としてはいい馬を高く買ってもらいたいのにも関わらず、買う方はシビアに値段を決める『買い手市場』のセールになりました。結果だけを見るなら冬の時代なのかもしれませんが、来年は多くの馬主さんに来ていただくように努力をしたり、セリにおいても上場者と馬主の流れを上手く作っていきたいと思います」 と話していた。

                  日高案内所取材班

市場の概況
[サラ2歳トレーニングセール]
上場頭数: 116頭(前年度比 34頭減)
売却頭数:  45頭(前年度比 21頭減)
売却率 : 33.8%(前年度比 10.2%減)
売上総額: 3億587万5500円(同1億8075万7500円減)
平均価格: 679万7233円(同57万5994円減)

詳しくはこちらへ
ひだか東農協
馬市ドットコム