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種牡馬ラムタラ英国に向け明日から検疫入り

  • 2006年07月24日
 10年前(1996年)、44億円のシンジケートが結成され静内アロースタッドに種牡馬入りしたラムタラが売却先の英国に向け出発します。
 当時としては、桁の違うシンジケートの金額だけに、まさに馬産界に衝撃が走ったものでしたが、産駒の成績が今ひとつ伸びないために売却(24万ドル)されました。
 しかし、本馬は1995年の英ダービー・GⅠをレコード制覇、続く凱旋門賞・GⅠ、キングジョージ六世&クイーンエリザベスS・GⅠを4戦無敗で制した歴史的名馬で世界にファンも多くいます。

 明日、検疫のためJBBA静内種馬場に入り、9月3日静内を出発、成田経由で1シーズン種牡馬生活をした英国に帰ります。見られるのも今日限りなので、供用先のアロースタッドに伺い写真を撮らせて頂きました。
 種馬場では、入厩時から見てきた女性の関係者がお別れに来ており「ようやく、来ると近くに寄ってくれるようになったのにね。」と本馬を見つめ、同種馬場のスタッフも「あれだけの馬ですからね、やはり寂しいですよ。」と名残惜しそうな表情をしている。
 一方、同種馬場を管理する(株)ジェイエスの筑紫ゼネラルマネージャーは「仕方ないですよね。後は新天地で活躍馬を出すよう祈っています。」と。
 我々も今後の活躍に期待しましょう。

ラムタラ  栗毛 1992年生 米国産
      体高:162cm
      胸囲:191cm
      管囲:20.0cm
       父 ニジンスキー
       母 スノーブライド(母の父 ブラッシンググルーム)
 種牡馬成積 メイショウラムセス(富士SGⅢ)、マルカセンリョウ(名古屋大賞典GⅢ、かきつばた記念GⅢ)、ミレニアムスズカ(阪神ジャンプSGⅢ など