馬産地ニュース

メイショウサムソンの祝賀会がふるさと浦河で開かれる

  • 2006年08月02日
  • 松本オーナーを囲む関係団体の面々
    松本オーナーを囲む関係団体の面々
  • 左より瀬戸口調教師、松本オーナー、石橋騎手、生産者の林孝輝さん
    左より瀬戸口調教師、松本オーナー、石橋騎手、生産者の林孝輝さん
  • 石橋騎手と林さんの家族
    石橋騎手と林さんの家族
  • 林さん等と談笑する今原JBBA副会長(中央)
    林さん等と談笑する今原JBBA副会長(中央)
31日、皐月賞とダービーを制し、現在クラシック2冠達成のメイショウサムソン号(浦河 林孝輝牧場産)の祝勝会が浦河町のホテルで開かれました。
この祝勝会は、本馬のオーナー松本好雄さん(日本馬主協会連合会会長)の主催で、地元で同オーナーを囲む会(三愛会)が中心となって準備されたもの。生産牧場を中心に、JRAやJBBA、地元関係団体の要職に就く300名以上の方が招待されました。

会場では、始めに、この日お祝いに駆けつけてくれた詩人、志摩直人さんのメイショウサムソンを讃える詩の朗読の中、二つのレースビデオがスクリーンに映し出されると、参加者はその感激を思い出したように一気に盛り上がりを見せる。
松本オーナーは挨拶で「ダービー制覇は初めてのことなので、万感の思いで胸がいっぱいです。ダービーが近づくに連れ緊張が増しましたが、出走できたことの幸せを感じ、ゴールの瞬間は、涙と笑顔で応援に来てくれた方たちと共に喜び合えて夢のような一瞬でした。私も年は取りましたが、これからも競馬を深く愛し、夢を持ち続け、人との出会いを大事にして行きたい。“我が人生に余生無し”です。」と、生産者と共に歩むオーナーならではの喜びを語る。

特上の料理の並ぶ豪華な彩りの会場では、夫々に明るい談笑が続いていたが、瀬戸口勉調教師、石橋守騎手、林孝輝牧場一家には次々とお祝いの声がかかる。
この日、東京から駆けつけた日本軽種馬協会の今原照之副会長は「本馬は(協会の所有する)オペラハウスの産駒、今年の種付数の増加にも寄与してくれました。また、ブルードメアサイヤー(母馬の父)が同じく協会のダンシングブレーヴなので誇りに思います。これからも日高の生産者の方の力となって、皆さんが心より喜んで貰えるようにしたい。」と。
また、日高軽種馬農協の荒木正博代表理事組合長も 「日高の生産者は、さまざまの困難を乗り越えながら頑張って来ていました。林さんのように日高を代表する中小規模の牧場の生産馬がダービーを制したのは、多くの生産者の励みになりましたよ。」と喜ぶ。

最後に林さんは「これだけの(メンバーが揃った)方に集まって頂き、この上もなく幸せです。」と笑顔を浮かべ、ようやく緊張がほぐれた様子でグラスを手にしていました。

                31日取材 日高案内所