馬産地ニュース

オグリキャップの近況と産駒の話題

  • 2007年07月12日
  • 朝6時、厩舎を出て放牧に向かうオグリキャップ
    朝6時、厩舎を出て放牧に向かうオグリキャップ
  • 放牧地に出て元気に走り回るオグリキャップ
    放牧地に出て元気に走り回るオグリキャップ
  • 砂浴びをするオグリキャップ
    砂浴びをするオグリキャップ
  • 青草を食むオグリキャップ
    青草を食むオグリキャップ
 1980年代の後半、競馬ブームの立役者になり、ラストランを1990年、中山競馬場での有馬記念で飾ったオグリキャップ。今は、新冠町の優駿スタリオンステーションに供用されていますが、種牡馬生活も昨年の種付が最後になりそうです。
 相変わらず当案内所には、同馬の見学に関する問い合わせは多いのですが、優駿スタリオンステーションでは、新冠町の高江地区から現在の朝日地区に移動以来、種牡馬の管理の都合上等で見学が出来なくなっておりますので、御理解のほどお願い申し上げます。
 今回は、(株)優駿の御協力と馬主さんの御好意を得て早朝の種馬場を尋ね写真撮影させて頂きましたので同馬の近況をご覧下さい。
 オグリキャップは、22歳となった現在も大変元気な様子。厩舎スタッフの方も「夜飼いのカイバもバケツ一杯綺麗に食べるし、放牧時には元気に走りまわっていますよ。」と手厚く世話をされている。

 そんなオグリキャップに、5月1日、今年の産駒として1頭だけになる待望の仔馬が誕生しました。母馬グレイスクインも芦毛で両親から受け継がれた芦毛の牝馬、今は黒く映る馬体も成長するにつれて父オグリキャップと同じように白くなっていきます。
 愛くるしい瞳は、両親譲りなのでしょうか。誕生以来、新聞やテレビの取材に少し人見知りするようになっている様子の幼駒でした。
 母馬は、新冠町の川島牧場でオグリキャップと配合されたものですが、以前そこに従事していた荻巣聡子さんが譲り受け飼養していたもの。荻巣さんは、大阪の方で、馬好きで乗馬に飽き足らず馬産地に入り、この11年の間、育成牧場や、生産牧場を回り豊富な経験を積まれた方だ。
 川島牧場の社長(川島伸二さん)から信頼を受けオグリキャップの仔の誕生を預かったようですが、荻巣さんは「予定の3日後に産まれたのですが、凄く順調に生まれて、寝藁を綺麗にしている間に立ち母親の乳を直ぐに見つけていました。しっかりとした仔です。生まれた日は、風が吹き荒れていたので、‘アラシ君’という幼名を付けようと思いましたが、牝馬でしたし『生まれながらのアイドル』という意味もこめて、今はみんなで“アイちゃん”って呼んでいます。色々と取材があって、戸惑っていますが、とにかく無事にレースに出られるように育て上げたいですね。毎朝、元気な姿を見てホッとしています。」と愛仔を見つめる。
 
 このオグリキャップのラスト産駒に関係者の思い入れは強く、オグリキャップを大切に思ってくれていたファンと一緒に応援しようと、所有権を確保。共同出資の会員クラブ「ローレルクラブ」(東京)で、広く会員を募集する事にしたそうです。
 関心のある方は下記に御連絡ください。

株式会社ローレルクラブ北海道連絡所
新冠町字北星町2-11 0146-45-7010
担当 日山 知己(ひやま ともみ)さん  まで

                          日高案内所