BTC研修生がJRA育成馬で騎乗訓練に励む
浦河町のBTC(軽種馬育成調教センター)では育成調教技術者養成研修生が今月からJRA育成馬(JRAが全国のサラブレッド1歳馬市場で購入し、日高・宮崎の両育成牧場で育成された馬)での騎乗訓練に励んでいる。騎乗馬の中には2010年4月に行われるブリーズアップセール上場予定馬が含まれており、セール本番へ向けてこれから調整のピッチを上げていくという。
JRA育成馬の坂路コースを使っての調教は今月上旬から始まったそうで、現在は1ハロン18秒台を刻みながら、集団調教を行っている。坂路コースの監視所から見学していると、BTC研修生の目印となる番号入りの青帽子を被った若者と2歳馬が坂路を駆け上がってくる。まだ幼さの目立つ2歳馬だけに首を左右に振ったり、隊列からはみ出そうになったりするが、馬との折り合いに注意して巧みに操っていた。最終的には1ハロン15秒台でコーナーリングも含めて真っすぐ走れるように仕上げていくという。
調教終了後、BTC研修生にお話を聞いてみた。東京都出身の横橋みなみさんは乗馬初心者の状態から研修に入ったというが、立派に調教をこなしていた。横橋さんは、「少し掛かったけど、位置取りを守ってうまくコントロールできました。」と、この日の調教の感想を話してくれた。
騎乗した馬は1歳秋のブレーキングを担当し、鞍付けやハミ付けも行ったそうだ。横橋さんは、「初めて育成馬を扱うことになって、乗用馬との違いに戸惑いましたが、教官がサポートしてくれたのでうまく出来ました。」と、当時を振り返る。その後は一旦担当した馬とは離れることとなったが、年が明け、今度は共に坂路調教で力をつけていくこととなった。
横橋さんは、「1歳秋の頃に比べるとだいぶ馬がどっしりしてきました。馬が変わってきているのを実感します。」と、パートナーの成長ぶりを感じている。人馬共ステップアップを重ねているようだ。BTC研修生は1年間の研修を経て今春卒業を迎える。4月のJRA育成馬展示会は1年間で身に付けた技術を披露する機会でもある。
横橋さんは、「まだまだ下手ですが、馬乗りは楽しいですし、嫌だと思ったことはありません。4月の展示会が今から楽しみです。」と、声を弾ませた。“目標は?”との問いには“将来は人から信頼されるホースマンになりたいです”と、はつらつとした表情で答えた。JRA育成馬と共にBTC研修生も春に向かって鍛練の日々が続く。
JRA育成馬展示会は4月12日、JRAブリーズアップセールは4月26日に開催される。
取材班
JRA育成馬の坂路コースを使っての調教は今月上旬から始まったそうで、現在は1ハロン18秒台を刻みながら、集団調教を行っている。坂路コースの監視所から見学していると、BTC研修生の目印となる番号入りの青帽子を被った若者と2歳馬が坂路を駆け上がってくる。まだ幼さの目立つ2歳馬だけに首を左右に振ったり、隊列からはみ出そうになったりするが、馬との折り合いに注意して巧みに操っていた。最終的には1ハロン15秒台でコーナーリングも含めて真っすぐ走れるように仕上げていくという。
調教終了後、BTC研修生にお話を聞いてみた。東京都出身の横橋みなみさんは乗馬初心者の状態から研修に入ったというが、立派に調教をこなしていた。横橋さんは、「少し掛かったけど、位置取りを守ってうまくコントロールできました。」と、この日の調教の感想を話してくれた。
騎乗した馬は1歳秋のブレーキングを担当し、鞍付けやハミ付けも行ったそうだ。横橋さんは、「初めて育成馬を扱うことになって、乗用馬との違いに戸惑いましたが、教官がサポートしてくれたのでうまく出来ました。」と、当時を振り返る。その後は一旦担当した馬とは離れることとなったが、年が明け、今度は共に坂路調教で力をつけていくこととなった。
横橋さんは、「1歳秋の頃に比べるとだいぶ馬がどっしりしてきました。馬が変わってきているのを実感します。」と、パートナーの成長ぶりを感じている。人馬共ステップアップを重ねているようだ。BTC研修生は1年間の研修を経て今春卒業を迎える。4月のJRA育成馬展示会は1年間で身に付けた技術を披露する機会でもある。
横橋さんは、「まだまだ下手ですが、馬乗りは楽しいですし、嫌だと思ったことはありません。4月の展示会が今から楽しみです。」と、声を弾ませた。“目標は?”との問いには“将来は人から信頼されるホースマンになりたいです”と、はつらつとした表情で答えた。JRA育成馬と共にBTC研修生も春に向かって鍛練の日々が続く。
JRA育成馬展示会は4月12日、JRAブリーズアップセールは4月26日に開催される。
取材班