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ストラヴィンスキーの本邦初年度産駒がJRA初勝利

  • 2009年08月05日
  • 産駒の活躍に誇らしげな表情を見せるストラヴィンスキー
    産駒の活躍に誇らしげな表情を見せるストラヴィンスキー
  • 歩く姿は貫禄十分
    歩く姿は貫禄十分
  • 出国検疫前には放牧で英気を養った
    出国検疫前には放牧で英気を養った
 JBBA日本軽種馬協会静内種馬場で種牡馬生活を送っているストラヴィンスキーの本邦初産駒、サトノディライト(牡2歳、母ボーンスター、その父サンデーサイレンス、千歳市・社台ファーム生産)が、8月1日に新潟競馬場で行われた第6Rメイクデビュー新潟(2歳新馬:芝1400m)に優勝。同馬の本邦産駒としてJRA初勝利を飾った。

 ストラヴィンスキーは父に仏リーディングサイアーのヌレイエフ、母にベヴァリーD.S(米G1)勝ち馬のファイアーザグルームを持つ良血馬。1999年にジュライC(英G1・6F)、ナンソープS(英G1・5F)と短距離G1を2勝し、欧州チャンピオンスプリンターに輝いた。

 現役引退後の2000年に米国・NZのシャトル種牡馬として供用開始。初年度産駒から数多くの活躍馬が登場し、2003年米国ファーストシーズン・チャンピオンサイアー、2003‐2004年NZファーストシーズン・チャンピオンサイアーになり、両半球でタイトルを獲得した。これまでに全世界で7頭のG1ホースを含め、26頭の重賞ウイナーを輩出。わが国でも輸入産駒のコンゴウリキシオーが重賞4勝を挙げる活躍を見せている。

 日本には2006年から種牡馬入り。初年度から3年連続で100頭以上の種付頭数を記録する人気を集めている。ファーストクロップの血統登録頭数は95頭。すでにホッカイドウ競馬ではジョオーサマ、ゴーゴーアラシが勝ち上がり、幸先の良いスタートを切っている。

 ストラヴィンスキーはJRA初勝利を聞く前の7月18日に、シャトル供用されるためNZへ出国。米国・豪州での検疫を経て、10月初旬から南半球シーズンの種付けをスタートする。抜群の実績を誇る種牡馬だけあって、すでに現地では約100頭の配合予定が組まれているという。
取材班