馬産地ニュース

リワードウイング供用先の浦河で老衰のため死亡

  • 2008年01月21日
  • 元気だった頃のリワードウイング~2006年撮影
    元気だった頃のリワードウイング~2006年撮影
  • 同

  • 同

 85年のエリザベス女王杯優勝馬リワードウイング(父グリーングラス 母フクインデアナ)が1月15日、老衰のために繋養先のうらかわ優駿ビレッジAERU(代表・谷川弘一郎浦河町長)で死亡した。26歳だった。
 同馬は2歳10月にデビュー(2着)。5戦目のダート1800m戦で初勝利を挙げた。チューリップ賞5着以降は芝の長距離を中心に使われて力をつけ、6番人気で臨んだG1エリザベス女王杯で、早めに抜け出した断然人気のアサクサスケールを退けて初の重賞制覇をG1で飾った。
 父のグリーングラスにとっても初のG1タイトルがゆかりの深い京都競馬場ということで話題になった。リワードウイングは、その後も牡馬相手に重賞戦線で名バイプレイヤーぶりを発揮して、87年の大阪杯8着を最後に引退。通算20戦4勝の成績を残した。
 
 88年からは浦河の三勝牧場などで繁殖牝馬となり、リワードパフィン(父シンボリルドルフ、JRA3勝)、リワードグリフォン(父クリスタルグリッターズ、JRA2勝、船橋交流競走1勝。生産は静内町・落合一己氏)などを輩出。その血は孫のリワードアンセル(G1阪神3歳牝馬S3着)、リワードフォコン(G1ダービー5着)に引き継がれている。
 02年に繁殖を引退。以降は、軽種馬育成調教センターの引退名馬繋養展示事業の助成金を受けながら、同施設で功労馬として余生を送っていた。

日高案内所取材班