馬産地ニュース

「オグリキャップの故郷レディースツアー」開催

  • 2009年09月08日
  • 楽しそうな表情の参加者たち
    楽しそうな表情の参加者たち
  • 乗馬体験
    乗馬体験
  • オグリの故郷稲葉牧場で
    オグリの故郷稲葉牧場で
  • 盛り上がった焼肉パーティ
    盛り上がった焼肉パーティ
 9月4日から6日の期間で、三石軽種馬青年部が自主運営する「オグリキャップの故郷レディースツアー」が開催された。

 このツアーは、ファンに軽種馬生産地を楽しんでもらおうと実施されているが、今年で15年14回目を迎えた。宣伝活動は無いものの競馬ファンには秘かに話題が広がり人気のツアーとなっている。

 今年も新青年部長、下屋敷さん(下屋敷牧場)の強い思いが通じてか、定員オーバーの26名が参加して過去最高の人員となった。「今までは手伝い役だったけれど、責任者になると大変ですね。」と語る下屋敷さんの表情にも笑顔が浮かぶ。

 軽種馬青年部の主催するツアーだけに、社台スタリオンステーション、優駿スタリオンステーションはじめ各種馬場などにも協力して頂き、普段出来ない名馬の見学をはじめ、乗馬・牧場作業体験・バーベキューパーティーなどメニューもフルコースだ。

 2日目の乗馬体験の会場は三石歌笛の則次牧場。則次さんが青年部の活動に毎年協力している。この日は青年部員13名がエスコートしていたが、ツアーにはリピーターが多く顔馴染みも多いので会場には笑顔と歓声が絶えない。

 埼玉から参加したという女性も「皆さん親切だし面白い方たちばかりなのですよ。去年参加して病みつきになりました。」と楽しそうだ。

 続いて一行は「オグリキャップの故郷」稲葉牧場を訪問したが、稲葉夫妻の暖かいお迎えを受け、オグリローマンなどが放たれる放牧地の柵越しに離乳前の親仔達を飽きる事も無く眺めていた。

 過去に、このツアーが縁で三石に嫁いで来られた女性も数人いるようだが、今年11月には滋賀県から参加していた女性とエスコートしていた牧場の青年との結婚式が三石で行なわれる。前部長の嶋田さん(嶋田牧場)は「僕の時代のツアーが縁だったので仲人役を頼まれました。」と戸惑いながらも良い縁談に満足そうだ。

 長年続けられているツアーにはやりがいを感じているというが、青年部の皆さんが特に喜んでいるのは自分たちの生産馬を参加したファンが熱心に応援してくれる事のようだ。参加者からも「競馬新聞を見るのが楽しみになりました。競馬場にも応援に行っていますよ。」との声。

 最近、重賞勝ちしている三石軽種馬青年部関係の牧場生産馬は、嶋田牧場のタイセイアトム(ガーネットS(G3),福島2歳新馬戦を勝ちあがった全弟のチェリーソウマも魚目のド派手な馬で話題となる)、フクダファームのキクノサリーレ(武蔵野S(G3))・ワンダースピード(平安S(G3)他)、上村清志牧場のオリエンタルロック(札幌2歳S(Jpn3))・グランプリエンゼル(函館スプリントS(G3))他多頭数いる。
取材班