本格的な種付けシーズンを前に、各スタリオンが行う種牡馬展示会。その皮切りとして、門別町のダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックスにてダーレー・ジャパン（株）所有馬の種牡馬展示会が行われた。
　この日は、優駿スタリオンステーションに繋養されている３頭の種牡馬も展示。今年になって初年度産駒が誕生しているのがダージー。２シーズン目を迎えて更に種牡馬らしい風格が出てきた印象を受けた。来年に産駒がデビューを迎えるのがグランデラとムーンバラッド。どちらも競走成績、血統共に国際的な注目も高く、グランデラは先日シャトル種牡馬としての仕事を終えて日本に帰国してきたばかりである。
　トリを飾ったのが、先日、ダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックスに到着したばかりのアルカセット。周りを取り囲んだ多くの人たちを前に落ち着かない様子を見せていたが、柔らかい身のこなしはさすが芝２４００Ｍの世界レコードホルダーたる所以。既に１２０頭を越える種付けの申し込みが来ており、今日の展示で更にその数を伸ばすことになりそうだ。
　始めての種牡馬展示会を成功させたスタリオンマネージャーの富菜新一さんは、「沢山の方に足を運んでいただいて、非常に嬉しく思っています。アルカセットにも多くの繁殖牝馬が来てもらいたいですね」と満足そうな表情で語っていた。

ダーレー・ジャパン（株）
種付け条件　
●アルカセット繋養先／ダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックス　
　２５０万円（予定）（受胎確認後９月末支払　フリーリターン特約　付）
●グランデラ　 繋養先／優駿スタリオンＳ
　１８０万円　（受胎確認後９月末支払　フリーリターン特約付）
●ムーンバラッド　繋養先／優駿スタリオンＳ
　２７０万円　（受胎確認後９月末支払　フリーリターン特約付）
●ダージー　　　 繋養先／優駿スタリオンＳ
　　５０万円　（受胎確認後９月末支払　フリーリターン特約付）
●マリエンバード　繋養先／イーストスタッド
　２５０万円　（受胎確認後９月末支払　フリーリターン特約付）
●バチアー　　　 繋養先／社台スタリオンＳ荻伏
　　２０万円　（産駒誕生後１ヶ月以内支払）

［競走馬のふるさと案内所から大事なお願い］
この時期に各スタリオンの種牡馬展示会が開かれますが、馬主や生産者に対して開かれる同展示会は、生産活動に重要な催しです。近年、心得の無い一部のファンのために多大な迷惑がかかっております。一般のファンの方には見学を御遠慮いただくようお願いいたします。