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ダイワメジャーの初仔が誕生~白老ファーム

  • 2009年01月16日
  • ダイワメジャーの初仔・母マミーズジュエリー~白老ファーム
    ダイワメジャーの初仔・母マミーズジュエリー~白老ファーム
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 年が明ければ、馬産地は出産シーズンを迎える。
 サラブレッドの生産は、一歩づつ階段をのぼるように与えられた課題をクリアしていく。その繰り返しだ。現役生活を終えた競走馬が種牡馬になれば「種付がうまくできるだろうか」にはじまり「受精能力はあるだろうか」「多頭数種付をこなせる体力はあるのだろうか」「生まれでる仔の体型は、性格はどうだろうか」「能力は伝わっているのだろうか」「競馬場で力を発揮してくれるだろうか」などなど。心配事は尽きない。
 
 ダイワメジャーの場合だって同様だ。社台ファームでの育成馬時代のエピソードには事欠かないガキ大将。ゲートはもちろん、気性が激しく、走ることに集中しない面があった。
すべての課題をクリアしたと思ったところ、デビュー戦のパドックではゴロリと寝転んで見るものをあっと言わせた。
 それでも、根気良くひとつづつ課題をクリアして2年連続JRA賞最優秀短距離馬を受賞。積み重ねた賞金は10億円を超えた。
 
 「サンデーサイレンス系全般に言えることなんですが、種付は好きみたいですね」とは社台スタリオンステーションの徳武英介さん。スタリオン到着後のダイワメジャーは、まるでもう何年もスタリオンで過ごしているかのように堂々と振る舞っているという。
 そんなダイワメジャーの初産駒が、北海道白老町の㈲社台コーポレーション白老ファームで誕生した。
 1月11日夕方、予定日よりも3日ほど遅くなったが、マミーズジュエリー(牝7歳、父ブライアンズタイム)が父親そっくりの大流星を持つ栗毛の牝馬を出産した。「しっかりした馬ですね。食欲もありますし、健康そのものです。ダイワメジャーの将来性を占う意味でも頼もしい存在だと思います」と同ファームの石垣節雄繁殖主任も太鼓判を押す。
 母は3戦して未勝利だったが、3戦目には3着まで押し上げており、ちょっと運のないとこがあった。祖母がダイナマイトダディ(中山記念-G2、京王杯スプリングC-G2、京成杯-G3)の全妹で、トゥナンテ(毎日王冠-G2、北九州記念-G3、愛知杯-G3)の全姉。一族にはイングランディーレ(天皇賞・春-G1)がいる血統だ。

           日高案内所取材班