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メイショウサムソンが社台SSに種牡馬入り

  • 2009年01月09日
  • 社台スタリオンステーションに到着したメイショウサムソン
    社台スタリオンステーションに到着したメイショウサムソン
  • 同

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3歳クラシックの2冠馬としては史上初となる同一年度内の天皇賞春秋制覇を成し遂げたメイショウサムソン(牡6歳 父オペラハウス、母マイヴィヴィアン、その父ダンシングブレーヴ)は、1月8日、苦楽をともにした中田厩務員に付き添われるように、新雪まぶしい社台スタリオンステーションに力強く第1歩を踏み出した。

 メイショウサムソンは、2003年3月7日、浦河町の林孝輝牧場で産声をあげている。繁殖牝馬10頭前後、家族労働が中心の、日高の中堅的な牧場だ。「メイショウサムソンが生まれる前の年に、事故が続いて繁殖牝馬や複数の生産馬を失ってしまいました。そのために家内の実家から繁殖牝馬を譲り受けたのですが、それがメイショウサムソンの母マイヴィヴィアンです。失意のどん底の中で生まれたから、とにかくオトコ馬が生まれてほっとしたのを覚えています」と、のちに林さんはふりかえっている。
 
デビューは2歳7月の小倉競馬場。3戦目に勝ちあがると、オペラハウスの産駒らしく使われるごとに力をつけて、9戦目のスプリングSで重賞初制覇。勢いそのままに皐月賞、ダービーを連覇した。三冠のかかった菊花賞は1番人気を裏切ってしまったが、瀬戸口勉調教師定年のために移籍した高橋成忠厩舎で史上4頭目となる同一年度の天皇賞春秋連覇を成し遂げた。通算成績は27戦9勝(重賞6勝)
 
社台スタリオンステーションには、馬の到着にあわせるように生産者の林孝輝さんも姿を見せて「大変名誉なこと。たくさんの人に期待に応えて欲しい」と愛馬にエールを送っていた。
 総額10億8000万円(1株1800万×60口)のシンジケートはすぐに満口。「余勢権利についてもたくさんの問い合わせをもらっています。生産者の方々の期待の高さが伺えます」とまずは上々のスタートのようだ。

日高案内所取材班