馬産地ニュース

ホッカイドウ競馬は今年の全日程を終える

  • 2008年11月21日
  • 大波乱となった道営記念
    大波乱となった道営記念
  • 道営記念表彰式
    道営記念表彰式
  • 同 口取り写真
    同 口取り写真
  • 騎手との握手会も行なわれた
    騎手との握手会も行なわれた
 4月29日に札幌で開幕した今年度のホッカイドウ競馬が、11月20日の門別で16開催82日間の全日程を終了した。
 開催最終週の3日間は「ファン感謝ウイーク」、連日に渡って甘酒や蹄鉄のプレゼントなど様々なイベントが行われ多くのファンで賑わいました。

 最終日には「ファン感謝抽選会」として先着入場者500名に抽選整理券を配布。当日購入した100円以上の馬券提示すると、抽選で社台スタリオンステーションのオリジナル馬服、マサノウイズキッドTシャツといった競馬グッズや、五十嵐冬樹騎手や山口竜一騎手が実際に使用していたゴーグルもプレゼントされた。

                   日高案内所取材班

 今年のホッカイドウ競馬のフィナーレを飾ることになったレースは、第51回を迎えたH1道営記念。モエレエトワールが取り消し、14頭で行われたレースは五十嵐騎手が騎乗する4番人気のコンテ(牡3、父キンググローリアス、母イブキグリンバレー、日高町・福山牧場生産)が勝利。3連単は100万円を超える高配当となった。

 勝利した五十嵐騎手は8年連続9度目となる騎手リーディングを、そしてコンテを管理する角川秀樹調教師は2年連続2度目の調教師リーディングを獲得。道営記念の表彰式では今年のホッカイドウ競馬を盛り上げた2人が揃い、喜びの言葉を述べていた。

 今年度の発売額は113億9151万1600円と計画額を下回ったが、09年度からは計画額を上回った札幌と、移動などのコストが軽減できる門別との2場開催を軸に巻き返しを図ることとなる。

「馬産地競馬」として日本の生産界にとっても重要な役割を果たしているホッカイドウ競馬だが、来年からは北海道軽種馬振興公社によって運営が行われることになる。日本では公社によって競馬が運営されるのは初めての試みであるが、より馬産地色が強くなることで他の地方競馬には無い様々な特色が出せるだけでなく、入厩馬や人材など様々なクロスオーヴァーがはかれることで、強い馬作りにも繋がっていきそうだ。

                  日高案内所取材班