1月27日、新ひだか町静内本町にある競走馬総合商社の株式会社ジェイエス(服部健太郎社長)が主催する冬季繁殖馬セールが、新ひだか町静内神森にある北海道市場において開催された。

 今年の上場頭数は1頭の欠場、3頭の追加上場を含め34頭。売却頭数は21頭、売却率は61.8%、売却総額は110,330,000円(税込)だった。

 最高価格はJRA 3勝2着1回3着1回の成績を持つ未供用馬のフローラルパーク(5歳、父ヘニーヒューズ)。JRA賞最優秀2歳牝馬ショウナンパントル、日本ダービー(G1)馬ディープブリランテ、菊花賞(G1)馬ザッツザプレンティと同じファミリーとなる本馬は、(有)ムラカミファームが18,700,000円(税込)で落札した。

 高額2位はサトノクラウン受胎馬のグレイスミノル(9歳、父バゴ)の16,500,000円(税込)。現役時代はドンカスターC、出石特別などJRA 4勝2着3回3着6回の成績で、岡田スタッドが落札した。

 高額3位は未供用のムーンザムーン(7歳、父ローエングリン)。JRA 2勝2着2回3着7回の成績でマイルチャンピオンシップ(G1)優勝馬ステルヴィオと同じ牝系の本馬は、(有)グランド牧場が14,850,000円(税込)で落札した。

 高額4位は2020年2歳新種牡馬チャンピオンのドゥラメンテを受胎したツクバエルドラド(12歳、父El Corredor)。半弟にはジャパンC(G1)2着、菊花賞(G1)2着、有馬記念(G1)2着のサウンズオブアースがおり、12,650,000円(税込)で坂本智広氏が落札した。

 コロナ禍の中、徹底した感染拡大防止対策を実施して通常開催を終えたセールについて服部社長は｢冬季のセールは頭数が限られますし、秋とは質も変わってくるのですが、30数頭の頭数の中で昨年を上回る成績を出せたのは、冬季セールも需要があることを確認できました。こういう状況の中でもせりを続けてこれたのは一つの成果だと思います。最悪の事態も想定して準備をしてまいりました。関東圏や関西圏から来たくても来れない購買者の方もいらっしゃったと思います。細心の注意を払いながら通常のセールができたこと、皆様のご協力に感謝申し上げます｣とコメントした。