ラッキーライラックがノーザンファームに到着
1月7日午前11時頃、安平町早来源武にあるノーザンファームに、2021年から繁殖生活に入るラッキーライラックが到着した。
ラッキーライラックは牝6歳の栗毛。父はオルフェーヴル、母はライラックスアンドレース、母の父はフラワーアレイという血統で、安平町のノーザンファームの生産馬になる。
ラッキーライラックは2011年のクラシック3冠などG1 6勝をあげたオルフェーヴルの初年度産駒で、(有)サンデーレーシングの所有馬、栗東の松永幹夫厩舎の管理馬として現役生活を送り、競走成績は19戦7勝2着4回3着3回。2017年8月のメイクデビュー新潟で新馬勝ちを飾ると、2戦目のアルテミスS(G3)で重賞初制覇。12月の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を無傷の3連勝で制して、2歳時は3戦3勝の成績を収めJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した。
3歳時は始動戦のチューリップ賞(G2)に優勝。牝馬3冠はアーモンドアイの後塵を拝したものの世代トップクラスの実力を示した。古馬になってからは2020年の大阪杯(G1)、2019年、2020年のエリザベス女王杯(G1)に優勝。デビューからラストランとなった昨年の有馬記念(G1)までG1戦線を沸かせた。
生まれ故郷に帰ってきたラッキーライラックを出迎えた鵜木拓克繁殖主任は「ラッキーライラックは当歳時に携わっていたので思い出深い1頭です。2歳の時はすごい強い馬だと思ったのですが、同期にもっとすごいのがいて、3歳の時はアーモンドアイには勝てなかったのですが、古馬になってまたG1を勝ってくれたので、改めて偉い馬だなと実感しました。こうして無事に牧場に帰ってきてくれてうれしいですね。繁殖としての期待は大きいですが、無事に産駒が生まれてくれるのが一番です。ラッキーライラックは現役の時はアーモンドアイに勝てませんでしたが、今度は二世同士の対決を楽しみにしたいですね」と話した。