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ハッピースプリントがイーストスタッドにスタッドイン

  • 2021年01月13日
  • スタッドインしたハッピースプリント
    スタッドインしたハッピースプリント
  • 2度NAR年度代表馬に選ばれた
    2度NAR年度代表馬に選ばれた
  • アッミラーレの貴重な後継種牡馬になる
    アッミラーレの貴重な後継種牡馬になる

 12月31日、浦河町西幌別にあるイーストスタッドに、2021年から種牡馬として新たに繋養されるハッピースプリントがスタッドインした。

 ハッピースプリントのスタッドインには佐古田直樹マネージャーをはじめとしたスタリオンスタッフ、事務局(株)ジャパンレースホースエージェンシーの職員、オーナー関係者が出迎え、期待の新種牡馬に熱い視線を送った。

 明けて10歳になったハッピースプリントは、父がアッミラーレ、母がマーゴーン、母の父がデイジュールという牡の鹿毛。浦河町東幌別にある辻牧場のオーナーブリーディングホースになる。

 ハッピースプリントの競走成績は36戦11勝。2013年5月にホッカイドウ競馬の田中淳司厩舎からデビュー。5戦目のサンライズCでホッカイドウ競馬の重賞初制覇を飾ると、続く北海道2歳優駿(Jpn3)、全日本2歳優駿(Jpn1)ではJRA勢を抑えて優勝。2013年度NAR年度代表馬とNAR 2歳最優秀牡馬に選ばれた。

 3歳になって南関東・大井の森下淳平厩舎へ移籍。京浜盃、羽田盃、東京ダービーを圧倒的な強さで制覇し、2014年度NAR 3歳最優秀牡馬に選ばれた。

 古馬になると2015年の浦和記念(Jpn2)を制覇したほか、かしわ記念(Jpn1)、帝王賞(Jpn1)でも3着と健闘。2015年には2度目のNAR年度代表馬とNAR4歳以上最優秀牡馬に選ばれた。

 2018年には再びホッカイドウ競馬の田中淳司厩舎で移籍し、ロードカナロア・プレミアムA1に優勝。2019年には再び南関東・大井の森下淳平厩舎へ移り、墨田川オープンを制した。

 父アッミラーレは2004年に個人所有でイーストスタッドで種牡馬入りし、子出しの良さにより2006年からシンジケートが組まれた異色の経歴を持つ種牡馬。その後、日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーション、新冠町の白馬牧場を経て、現在は青森県のフォレブルーで繋養されている。

 事務局の(株)ジャパンレースホースエージェンシーは「イーストスタッドに所縁のあるアッミラーレの産駒を種牡馬として迎え入れることができ、大変うれしく思います。どことなくアッミラーレに似た雰囲気を持っていますね。現役時代のスピードは目を見張るものがありました。産駒の活躍を祈ってます」と期待した。

 2021年の種付料は受胎条件20万円、出生条件30万円となっている。