シスキンが社台スタリオンステーションにスタッドイン
12月22日早朝、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに、来年から種牡馬として新たに供用を開始するシスキンが、愛国からの輸入検疫を受けていた神奈川県横浜市にある動物検疫所から、厳しい冬の寒さに負けず元気な姿でスタッドインした。
シスキンは牡3歳の鹿毛。父はファーストディフェンス、母はバードフロウン、母の父はオアシスドリームという米国産馬となる。4代母ベストインショウに遡る母系は、アーモンドアイ、エルグランセニョール、スピニングワールド、リダウツチョイスなどがおり、世界的名馬の宝庫といえる。
シスキンの競走成績は8戦5勝。2019年5月に愛国でデビュー。無傷の4連勝でフィーニクスS(G1)を制しG1初制覇。愛2000ギニー(G1)を無傷の5連勝で制覇しクラシックホースになった。
社台スタリオンステーションの徳武英介氏は「ヨーロッパの2000ギニーを勝った馬が3歳でスタッドインというのは、うちではヘクタープロテクター以来で約30年ぶりになります。とくに愛2000ギニー(G1)は種牡馬選定レースといってもよく、歴代の勝ち馬からはたくさんの大種牡馬が出ています。ダービーの距離よりマイルの方が種牡馬としてのマーケットが大きいですからね。よく導入できたと関係者に感謝です。とてもワクワクしています。良い配合をして良い仔を生んで新しい戦力として期待したいです。そして、ゆくゆくはクラシックを、チャンピオンサイアーを狙えるような種牡馬に育てていき、シスキンの血を繁栄させたいです。馬体はお尻が大きくてバランスがよく、肩の傾斜も良く、可動域が広くて非常にマイラー色が強いと思います。性格的にもアクションが良くとても機敏です」と話した。
来年の種付料は受胎条件350万円となっている。