ノーブルミッションがJBBA静内種馬場にスタッドイン
12月17日午前7時頃、新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会静内種馬場に、来年から種牡馬として供用を開始するノーブルミッションが、輸入検疫を受けていた神奈川県横浜市の動物検疫所からスタッドインした。
ノーブルミッションは牡11歳の鹿毛。父はガリレオ、母はカインド、母の父はデインヒルというイギリス産馬で、2011年の英2000ギニー(G1)、セントジェイムズパレスS(G1)、サセックスS(G1)、クイーンエリザベス二世S(G1)、2012年のロッキンジS(G1)、クイーンアンS(G1)、サセックスS(G1)、英インターナショナルS(G1)、英チャンピオンS(G1)など14戦14勝の成績を収めて、欧州年度代表馬に2回、欧州2・3歳牡馬・古馬チャンピオンに輝いた、21世紀最強馬といわれるフランケルの全弟という血統になる。
ノーブルミッションは、全兄フランケルと同じヘンリー・セシル厩舎の管理馬として競走生活を送り21戦9勝。早い時期から頭角を現し、3歳時の2012年にゴードンS(G3)で重賞初制覇。5歳になってからは持ち味のスピードを生かす先行策を遺憾なく発揮し、2014年のゴードンリチャーズS(G3)を9馬身差で圧勝すると、続くハクスリーS(G3)で重賞連勝。そして、初のG1出走となったタタソールズゴールドC(G1)で、前年の欧州3歳牡馬チャンピオンのマジシャンを破り、G1タイトルを獲得した。
その後は、サンクルー大賞(G1)を勝利しG1を連勝。ラストランとなった英チャンピオンS(G1)では、5頭のG1ホースが揃うなか、G1 3勝馬のアルカジームとの叩き合いをクビ差制して有終の美を飾った。5歳時の成績は7戦5勝2着2回、重賞5勝と3か国でのG1制覇が評価され2014年の欧州古馬チャンピオンに選出された。
2015年よりアメリカのレーンズエンドファームで種牡馬として供用を開始。初年度産駒からアメリカではトラヴァーズS(G1)などG1 2勝のコードオブオナーを、欧州では重賞2勝のスパニッシュミッションなどを送り出している。
来年の種付料は後払受胎後支払150万円。10月下旬から開始した配合申込では150頭以上の申込があったという。
アメリカからの輸送、検疫所からの輸送に立ち会った遊佐繁基場長は「とても賢くてオンとオフの切り替えができる馬なので、遠距離輸送も検疫もスムーズにいきました。性格も素直で扱いやすいです。歩様もしっかりしていて見ての通り素晴らしい馬体をしています。ノーブルミッションは芝で活躍しましたが、産駒はアメリカのダートでも重賞勝ち馬を出しています。日本の競馬にも合っていると思いますので、多くのご利用をお願いします」と話した。