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道営記念はクインズサターンが道営移籍後4連勝で勝利

  • 真ん中を割って突き抜けてくるクインズサターン
    真ん中を割って突き抜けてくるクインズサターン
  • 落合源太騎手も渾身のガッツポーズ
    落合源太騎手も渾身のガッツポーズ
  • 多くの報道関係者、ファンも祝福した
    多くの報道関係者、ファンも祝福した
  • 移籍から4連勝で道営記念馬に輝いた
    移籍から4連勝で道営記念馬に輝いた
  • 笑顔の口取り写真
    笑顔の口取り写真
  • 表彰式後の記念撮影
    表彰式後の記念撮影

 15開催82日間に及んだ2020年ホッカイドウ競馬の最後を飾るのは第63回道営記念【スクリーンヒーロー賞】。11月5日、抽選入場に当選したファンに見守られながら門別競馬場で行われた。

 ファン投票1位のスーパーステションが回避を表明、2位のオヤコダカ、3位リンノレジェンドなどの上位人気馬が出走し、3歳から8歳までの精鋭12頭が顔を揃えた。

 2.3倍の1番人気に推されたのは今夏からホッカイドウ競馬に移籍したクインズサターン。JRA時代はマーチS(G3)、武蔵野S(G3)共に2着の実績があり、ホッカイドウ競馬移籍後も3連勝で道営記念に挑んできた。3.0倍の2番人気もJRAからの移籍組、旭岳賞を制し、つづく瑞穂賞2着のルールソヴァール。3番人気は昨年の道営記念勝ち馬、リンノレジェンドで4.0倍。今季は遠征した金沢のイヌワシ賞を勝利、遠征で力を付け、その成長を披露する舞台が道営記念ということもあり連覇が期待されていた。

 富川高校吹奏楽部によるファンファーレで今季ラストレースはスタート。押して前に出た外枠リンノレジェンドが内に進路を取り、コパノリッチマン、最内アベニンドリーム、ルールソヴァール、モリデンリオ辺りが先頭集団を形成し1コーナーを回っていく。向こう正面で早くも先頭に立つリンノレジェンド、そこへルールソヴァールが楽に並びかけ、2頭のマッチレースかに思われた。しかし後方で脚を溜めていたクインズサターンがメンバー中最速の脚で上がってくると後続を突き放し、追いすがるルールソヴァールに3馬身の差を付け道営記念のゴールに飛び込んだ。勝ち時計は2分7秒2(晴・重)。2着にルールソヴァール、4コーナーで最後方だったヤマノファイトが一気に追い込み1馬身1/2差の3着に入線した。

 ゴールの瞬間、ガッツポーズで喜びを爆発させた落合玄太騎手は「馬が強いのはわかっていましたから、人気に応えられてまずはホッとしています」と安堵の表情。「2000mでも折り合いは問題ないと感じていましたし、出たなりで、レースの流れを見ながらと決めていました。3~4コーナーで詰まったものの、前が開いてからはいつもの脚を使ってくれました。いい馬に乗せていただいて関係者の皆様に感謝します」と謝意を表した。

 今季重賞2勝目、道営記念は初勝利となった安田武広調教師は「出るだけでも大変なレースに勝たせてもらって本当に嬉しい。落合騎手も普段の調教からずっと乗っていてくれて馬との呼吸もピッタリでしたね。体調も凄く良かったし、パドックを見た時に勝てるかな、と期待しました」と満面の笑みで今季を締めくくった。

 クインズサターンは、父パイロ、母ケイアイベローナ、その父クロフネという血統の7歳牡馬で、生産は新ひだか町の佐竹学さん。血統を遡れば93年のマイルチャンピオンシップ(G1)勝ち馬シンコウラブリイがいる牝系で、97年のエプソムC(G3)勝ち馬タイキマーシャル、01年の中京記念(G3) 勝ち馬ロードクロノス、10年関東オークス(Jpn2) 勝ち馬シンメイフジなど、活躍馬を多く送り出し、繁栄しているファミリーの血を引いている。