フローラルCはブルーカルセドニーが勝利
9月17日、門別競馬場では2歳牝馬重賞、UHB杯第20回フローラルカップ(H3)【タリスマニック賞】がダート内回り1600mで行われた。
1.8倍という断然の1番人気に推されたのは、フルールカップ勝ち馬のサウスヴィグラス産駒、マーサマイディア。距離延長が不安視されたが、ここでは力が一枚上という評価だった。2番人気はタートルボウル産駒のケープホーンで4.0倍。デビューから3戦目で初重賞挑戦となるが、フレッシュチャレンジを勝ち、続くウィナーズチャレンジを2着と、未知の魅力が人気を集めた。6.6倍の3番人気は、ホッコータルマエ産駒のモリノオーシャン。JRA札幌競馬場で行われたコスモス賞にチャレンジするなど経験を積んで秋を迎えた。
レースはスタンド前からスタート。最内ベットオールがやや出負け気味だったものの、横一線で1コーナーへ向かう。先手を取ったのはハナウタマジリ、次いで人気のマーサマイディア、レディブラウン、ティーズアレディー、サブルドールなどが続き、馬群は縦長となった。3コーナーでマーサマイディアがハナウタマジリを抜き去ると、外からサブルドールが強襲、一気に先頭へ。中団待機組のブルーカルセドニー、ケープホーンも追い込んでくる。残り100mで6番人気のブルーカルセドニーが先頭に立ち、そのままゴールを駆け抜けた。勝ち時計は1分42秒3(曇・重)。1馬身差の2着にケープホーン、3/4馬身差の3着はサブルドールという結果だった。
ブルーカルセドニーに騎乗した五十嵐冬樹騎手は、今季重賞初勝利。「最初から末脚を活かす競馬を、と考えていたので、周りを囲まれない程度の中団に付けられていたし、いい位置が取れました。今回初めての距離、マイル戦経験馬たちとのアドバンテージがある中で最後まで良く凌いでくれました」と振り返った。
管理する川島洋人調教師は「ずっと1200m戦を使ってきた馬で、距離が伸びても上手く対応できればいいな、という気持ちでレースを見ていました。思ったより展開がバラけて、抜け出しやすくなったのもこの馬にとって幸運でしたね。今後は馬の状態を見ながらになりますが、エーデルワイス賞(Jpn3)が目標です」と喜びを噛み締めていた。
ブルーカルセドニーは、父ディープブリランテ、母ニシノミーチャン、その父キングカメハメハという血統の2歳牝馬。新冠町の村上欽哉さんの生産馬で、近親にホッカイドウ競馬出身で、コスモス賞などを勝ったナイママがいる。