馬産地ニュース

JRA日本中央競馬会のセレクションセール、サマーセール購買馬が宮崎育成牧場へ移動

  • 2020年09月15日
  • 宮崎行きのため北海道市場に集合した馬運車
    宮崎行きのため北海道市場に集合した馬運車
  • 個体を識別するマイクロチップ検査
    個体を識別するマイクロチップ検査
  • 関係者に見守られ宮崎行きの馬運車に乗り込んだ
    関係者に見守られ宮崎行きの馬運車に乗り込んだ

 9月8日、JRA日本中央競馬会が北海道セレクションセール、北海道サマーセールで購買した1歳馬が、宮崎県宮崎市にあるJRA宮崎育成牧場に移動した。

 JRAは8月24日に新ひだか町静内神森にある北海道市場で開催され、市場レコードとなる3,589,300,000円(税込、以下同)の売却総額を記録した北海道セレクションセールにおいて、牡6頭、牝3頭の合計9頭を総額99,000,000円(税込、以下同)で、同じく北海道市場で8月25日から28日に開催され、こちらも市場レコードとなる5,721,870,000円の売却総額を記録した北海道サマーセールにおいて、牡23頭、牝21頭の合計44頭を総額336,930,000円で購買。2つのストロングセールで、牡29頭、牝24頭の合計53頭を総額435,930,000円で購買した。宮崎育成牧場へは、このうち、セレクションセールで購買した2頭の牡馬、サマーセールで購買した5頭の牡馬と4頭の牝馬の合計11頭が移動することになった。

 11頭は夕方、北海道市場の馬積み下ろし場に集合。脚に輸送用のバンテージを巻かれ、マイクロチップ検査を受けると、JRAが用意した宮崎行きの馬運車に乗り込んだ。

 11頭は陸路で函館へ行き、函館からフェリーで本州に上陸。新潟競馬場で一泊してから宮崎育成牧場へ向かうという。

 宮崎育成牧場で管理されるJRA育成馬は、九州1歳市場の購買馬2頭、八戸市場の購買馬4頭、JRAホームブレッドの2頭と合わせ、これで19頭になる。このあと、9月22日から24日にかけて開催される北海道セプテンバーセールでの購買馬も数頭管理する予定になっている。

 宮崎育成牧場で育成調教された今年のJRAブリーズアップセールで売却されたJRA育成馬からは、一般馬に交じっての新馬戦、フェニックス賞、九州産馬限定のひまわり賞をデビューから無傷の3連勝で制したヨカヨカがいる。

 宮崎行きの積み込みに立ち会ったJRA馬事部生産育成対策室の頃末憲治上席調査役は「良い馬を買えたと思います。この中からヨカヨカに続く活躍馬が出てくれればうれしいですね」と話した。