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ヒダカソウカップはクオリティスタートが連覇を飾る

  • 2020年06月23日
  • 2頭のマッチレースとなったヒダカソウC
    2頭のマッチレースとなったヒダカソウC
  • 外クオリティスタートがハナ差で勝利を飾った
    外クオリティスタートがハナ差で勝利を飾った
  • 激戦を終えた2頭の牝馬、体重差は80キロ
    激戦を終えた2頭の牝馬、体重差は80キロ
  • クオリティスタートは同レース連覇
    クオリティスタートは同レース連覇
  • 厩舎関係者による口取り写真
    厩舎関係者による口取り写真

 ホッカイドウ競馬では6月17日、牝馬による重賞レースAIR DO賞第6回ヒダカソウカップ(H2)【マジェスティックウォリアー賞】が門別競馬場内回り1600mで行われた。

 8月のブリーダーズゴールドカップ(Jpn3)を目指す3歳から8歳までの牝馬たち13頭によって争われた。

 2.6倍の1番人気は、昨年の優勝馬クオリティスタート。6歳になった今年も得意の距離では負けられない。2番人気はアークヴィグラスで3.4倍。ホッカイドウ競馬デビューからフルールC、リリーC、エーデルワイス賞(Jpn3)を連勝。その後南関東へ移籍し、川崎のローレル賞、東京2歳優駿牝馬を制して2018年のNAR2歳最優秀牝馬に輝いた天才少女。3歳時は思うような成績があげられなかったが、古巣に戻り再起を目指す。5.4倍の3番人気はこれが重賞初挑戦となるエスシーヴァローナ。コツコツ実績を積み上げ、前走混合のマイル戦は3馬身差の圧勝。牝馬限定戦ならと急浮上した1頭だ。

 レースは、揃ったスタートからエスシーヴァローナ、コパノステラートが競り合いながらハナを奪うとルナクレア、クリムパルフェ、アークヴィグラスが横一線で続き、人気のクオリティスタートはそれを見るように中団最内に進路をとった。後続を大きく引き離し逃げていたエスシーヴァローナとコパノステラートだったが、3コーナーを周ると各馬スパートを開始。アークヴィグラスが先頭へ立った絶妙なタイミングで、虎視眈々と脚を溜めていたクオリティスタートが大外から襲いかかる。応戦するアークヴィグラス、直線に入ると2頭のマッチレースとなり、結末はゴールまで縺れ込んだ。写真判定の結果、ハナ差でクオリティスタートに軍配が上がり、同レース連覇を飾った。勝ち時計は1分44秒0(晴・良)2着はアークヴィグラス、大きく離れた4馬身差の3着はルナクレアという結果だった。

 接戦をものにした桑村真明騎手は今季重賞初勝利。「流れが早くなりそうだったので、自分のペースで走ることに集中しました。相手はアークヴィグラスだけだと思っていたし、4コーナーを周った時の手応えも良かったのでなんとか凌ぎ切ってくれました」と振り返った。

 管理する角川秀樹調教師は「このレースとノースクイーンカップを視野に入れての仕上げなので、まだまだピークとはいきませんが、よく頑張ってくれました。今年の初重賞制覇になるので嬉しさもひとしおですし、久々にゴール板まで見応えのあるレースでしたね」と声を弾ませた。

 クオリティスタートは父ダノンシャンティ、母グッドゲーム、母の父Fly Till Dawnという血統の6歳牝馬。生産はオジュウチョウサンやビービーガルダンなどを生産した平取町の坂東牧場。JRAデビューから3歳秋にホッカイドウ競馬へ移籍。2連勝でJRAへ戻ったが、勝ち星に恵まれず再びホッカイドウ競馬に戻ってきた。昨シーズン終了後は期間限定移籍などはせず、自厩舎でじっくり調整。牝馬重賞路線に照準を合わせしっかり仕上げてきた今年はグランダムジャパンの頂点を目指す。