マイルCS南部杯(Jpn1)の覇者ベストウォーリアの初年度産駒が誕生
マイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)を連覇したベストウォーリアの初年度産駒が誕生している。
同馬はマジェスティックウォリアーの産駒で、2010年に米国で生まれた。日本で競走生活を送り、中央・地方で36戦9勝。ダートの短距離~中距離を得意とし、マイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)、プロキオンS(G3)をともに連覇。3歳時には出世レースとして知られるユニコーンS(G3)も制している。安定した走りが持ち味で、ダートの大舞台で好走を繰り返し、獲得賞金は5億円近くに及んだ。
引退後は優駿スタリオンステーションで種牡馬入りし、2019年の日高地区における新種牡馬では最多の交配頭数となる158頭と交配した。ベストウォーリアが得意としたダートのマイル前後は近年、種牡馬選びの上で重要視としている生産者・馬主は多く、さらにサンデーサイレンスの血を持たないことや、リーズナブルな種付料も人気の理由となった。
初年度産駒は各地で育っている。重賞馬アスカクリチャンの故郷・新冠町のつつみ牧場では、母オーデコロンの牡馬が誕生。3月22日に生まれ、同牧場で元気に放牧地を駆けている。同牧場スタッフの藤田美哉子さんは、「人なつこい馬で、トモがしっかりしていますね。動じないところも頼もしいです」と、紹介している。
顔の模様はベストウォーリアに少し似ていて、母馬と一緒に新緑の放牧地を満喫している。同牧場の堤俊昭代表は、「ダートで活躍できる馬を狙っていて、(株)優駿のアドバイスも含め、ベストウォーリアを交配しました。しっかりした体つきの馬が生まれましたね。兄姉は4頭、中央で勝ち上がっていますし、この馬も楽しみです。少しでもベストウォーリアのような馬に近づければ」と、期待を込めている。