エイシンヒカリ産駒が初勝利
5月27日、日高町富川駒丘にある門別競馬場で行われたホッカイドウ競馬の第4回門別競馬2日目の第8競走「JRA認定アタックチャレンジ競走(外1000m)」において、エイシンヒカリ産駒のエイシンシトリンが逃げ切り、2歳世代が初年度産駒となるエイシンヒカリは種牡馬として初勝利を記録した。
勝ったエイシンシトリンは母がハートフォーカス、母の父がインテンスフォーカスという牝2歳の青毛。平井克彦氏の所有馬、浦河町にある栄進牧場生産、松本隆宏厩舎の管理馬。デビュー戦は3着に敗退したが、2戦目となった今回はスタートを決めると父から受け継いだスピードを披露し、1分2秒7のタイムで後続を突き放し、先頭でゴールを駆け抜けた。
産駒が初勝利をあげたエイシンヒカリは、父がディープインパクト、母がキャタリナ、母の父がストームキャットという牡9歳の芦毛。栄進堂の所有馬、栗東の坂口正則厩舎の管理馬として2014年4月の3歳未勝利戦でデビュー勝ち。その後も連勝街道を突き進みデビュー5連勝を飾った。
2015年のエプソムC(G3)で重賞初制覇すると秋の毎日王冠(G2)も制覇。暮れの香港C(G1)ではヌーヴォレコルト、ブレイジングスピード、デザインズオンローム、ミリタリーアタック、ビューティーオンリーなどを相手に勝利し、G1初制覇を成し遂げた。
翌16年にはフランスへ遠征し、ダリヤン、シルバーウェーヴ、マイドリームボート、ニューベイ、モンディアリスト、イラポトなどを相手にイスパーン賞(G1)を優勝。海外G1 2勝を含め15戦10勝の成績を残した。
2017年より新ひだか町静内目名にあるレックススタッドで種牡馬入り。初年度産駒は53頭が血統登録されている。
産駒の初勝利にレックススタッドは「レースを見ていましたが、父と同じで逃げると強いですね。エイシンヒカリと同じ父ディープインパクト、母の父ストームキャットという血統構成のキズナも大成功を収めているので、この馬にも大きな期待が寄せられています。これからも活躍してくれるでしょう」と話した。2020年度の種付料は受胎条件160万円に設定されている。