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ホッコータルマエ産駒が初勝利

  • 2020年05月22日
  • 産駒が初出走初勝利を記録したホッコータルマエ
    産駒が初出走初勝利を記録したホッコータルマエ
  • 今年はイーストスタッドで供用中
    今年はイーストスタッドで供用中
  • 昨年9月には札幌競馬場でお披露目された
    昨年9月には札幌競馬場でお披露目された

 5月15日、川崎競馬場にて行われた川崎競馬の今年最初の2歳新馬戦「スパーキングデビュー新馬2歳3ハ(900m)」において、ホッコータルマエ産駒のメガミリオンが優勝し、2歳世代が初年度産駒になるホッコータルマエは産駒の初出走初勝利を記録した。

 父の産駒の初勝利となったメガミリオンは大栗芳一氏の所有馬、川崎の田島寿一厩舎の管理馬、新ひだか町三石にある前田ファームの生産馬。牡の鹿毛で昨年の北海道オータムセールにおいて5,060,000円(税込)で取引された市場取引馬になる。

 産駒の初出走初勝利を飾ったホッコータルマエは、2010年の北海道セレクションセールにおいて15,750,000万円(税込)で取引された市場取引馬。父がキングカメハメハ、母がマダムチェロキー、母の父がチェロキーランという牡11歳の鹿毛となる。

 現役時代は矢部幸一氏(のちに北幸商事(株))の所有馬、栗東の西浦勝一厩舎の管理馬として競走生活を送り39戦17勝。デビューからダート路線を歩み、2012年のレパードS(G3)で重賞初制覇を飾った。2013年には佐賀記念(Jpn3)、名古屋大賞典(Jpn3)、アンタレスS(G3)、かしわ記念(Jpn1)、帝王賞(Jpn1)とダート重賞5連勝を記録。秋には金沢競馬場で行われたJBCクラシック(Jpn1)、暮れには東京大賞典(G1)に優勝し、2013年度NARグランプリダートグレード競走特別賞馬を受賞した。2014年は川崎記念(Jpn1)、チャンピオンズC(G1)、東京大賞典(G1)を制して、JRA賞最優秀ダートホース、NARグランプリダートグレード競走特別賞馬を受賞。2015年は川崎記念(Jpn1)、帝王賞(Jpn1)を制して3年連続でNARグランプリダートグレード競走特別賞馬を受賞した。2016年には川崎記念(Jpn1)3連覇を達成し史上初のG1/Jpn1 10勝を記録した。

 2017年の現役引退後は新冠町の優駿スタリオンステーションと浦河町のイーストスタッドを2年単位で移動する種牡馬として供用開始。1シーズン目は164頭に種付けされ110頭が血統登録されている。2シーズン目は182頭、3シーズン目は208頭に種付け。2020年の種付料は受胎条件120万円と設定されているが、4年連続でBOOK FULLと人気は高い。

 事務局の(株)優駿は「産駒の初出走初勝利。良いスタートを切れてほっとしています。ホッコータルマエは中距離で成績を残したので900mの距離でしかもこの時期に結果を出してくれたのはうれしい限りです。生産地ではキングカメハメハのダートの後継種牡馬として期待されてます。産駒もたくさんいるのでこれからの活躍が楽しみです」と話した。