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クリエイターⅡ産駒が初勝利

  • 2020年05月15日
  • デビュー戦を圧勝したリュミエール
    デビュー戦を圧勝したリュミエール
  • クリエイターⅡ産駒の初勝利となった
    クリエイターⅡ産駒の初勝利となった
  • 日本軽種馬協会静内種馬場で供用のクリエイターⅡ
    日本軽種馬協会静内種馬場で供用のクリエイターⅡ

 5月14日、日高町富川駒丘にある門別競馬場で行われたホッカイドウ競馬の第3回門別競馬2日目の第6競走「JRA認定フレッシュチャレンジ競走(外1100m)」において、2歳新種牡馬のクリエイターⅡ産駒リュミエールが勝利し、クリエイターⅡは種牡馬として記念すべき初勝利を記録した。

 8頭立てで圧倒的な一番人気に推されたリュミエールは、スタートを決め先行。2番人気のサラコナンと並走しながら4コーナーを過ぎると、食い下がるサラコナンを一気に突き放し最後まで気を抜くことなく追われ8馬身差を付けて先頭でゴール板を駆け抜けた。勝ちタイムは1分8秒7と優秀な時計だった。

 父に初勝利を贈ったリュミエールは、母がピュアダイヤモンド、母の父がフジキセキという牡2歳の芦毛。登別市にあるユートピア牧場のオーナーブリーディングホースで角川秀樹厩舎の管理馬、祖母は2004年の関東オークス(G3)3着のピュアブラウン、おばは2011年の関東オークス(Jpn2)2着のピュアオパールという血統になる。

 初勝利となったクリエイターⅡは、父がタピット、母がモレナ、母の父がプライヴェートリーヘルドという牡7歳芦毛の米国馬。現役時代は米国で競走生活を送り12戦3勝。2015年にデビューし6戦目で初勝利あげ、2016年のアーカンソーダービー(G1)では後方追走から直線で追い込みを決めG1初制覇を成し遂げた。日本からラニも出走したベルモントS(G1)は、先に抜け出したデスティンをゴール寸前に鼻差交わして優勝。最後の一冠を手にした。

 現役引退後は日本軽種馬協会の所有になり、新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会静内種馬場で種牡馬入り。初年度は85頭に種付けされ、初年度産駒は58頭が血統登録されている。

 産駒の初勝利に遊佐繁基静内種馬場場長は「良かったです。レースを見ていましたが、距離が伸びても良さそうな感じがしました。とても期待している種牡馬ですので、これからの活躍が楽しみになりました」と話した。8馬身差の圧勝は反響が大きく、初勝利の翌日にはさっそく新規の配合申し込みが複数件寄せられたという。

 クリエイターⅡの2020年度の種付条件は後払受胎後支払200万円となっている。