馬産地ニュース

JRA賞最優秀短距離馬ファインニードルの初年度産駒が誕生

  • 2020年04月22日
  • ファインニードルの初年度産駒(牝、母レリッシュザソート)
    ファインニードルの初年度産駒(牝、母レリッシュザソート)
  • 脚の長さが特徴
    脚の長さが特徴
  • 写真は3月下旬時点でのもの
    写真は3月下旬時点でのもの
  • 当歳馬の群れでは、ひときわ俊敏な動きを見せている
    当歳馬の群れでは、ひときわ俊敏な動きを見せている
  • 母レリッシュザソートは英オークス(G1)3着という実績馬
    母レリッシュザソートは英オークス(G1)3着という実績馬

 芝スプリントチャンピオン・ファインニードルの初年度産駒が誕生している。

 同馬はアドマイヤムーン産駒の7歳馬。ゴドルフィン所有馬として競走生活を送り、2018年の高松宮記念(G1)、スプリンターズステークス(G1)など重賞を5勝。優れたスピードを武器に芝6ハロン戦で強さを発揮し、JRA賞最優秀短距離馬にも輝いた。

 引退後はダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスに仲間入り。初年度から交配頭数は3ケタに上り、好スタートを切っている。同じ種馬場で生活を送るアドマイヤムーンが今年17歳となることもあり、馬産地ではアドマイヤムーンの後継種牡馬としても期待の声が大きくなっている。

 同馬の故郷となるダーレー・ジャパン・ファームでは、父子2代による生産馬G1制覇を目指して、同馬の初年度産駒が続々と誕生している。1月14日には母レリッシュザソートの牝馬が誕生。レリッシュザソート自身は英オークス(G1)3着という実績馬で、産駒にアメリカG2勝ち馬My Gi GiやJRA・5勝のカラビナがいる。生まれた当歳馬は脚の長いタイプで、放牧地では弾むように駆けている。

 ダーレー・ジャパン ノミネーションオフィスの加治屋正太郎マネージャーは、「ファインニードルの初年度産駒は、手足が長く当歳馬として理想的な体型をしています。レリッシュザソートの子もそうした印象です。さらに、しっかりとした骨格を持ち俊敏な動きを呈するのも特徴で、これからの成長を楽しみにしています」と、紹介している。

 ファインニードルは今年種牡馬生活2年目に突入で、順調に種付けをこなしている。加治屋マネージャーは、「2年目も昨年と同じぐらいのペースで種付けをしています。もしかすると、昨年以上の交配頭数になるかもしれません。産駒には父ファインニードルの長所であるスピードを存分に受け継いで欲しいですね。交配馬の母系の力が加われば、距離をこなせる産駒も十分期待できると思います」と、話している。