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ダート重賞6勝馬インカンテーションの初年度産駒が誕生

  • 2020年04月21日
  • インカンテーションの初年度産駒(牡馬、母マンテラライ)
    インカンテーションの初年度産駒(牡馬、母マンテラライ)
  • 骨太でしっかりした体つきの産駒が生まれている
    骨太でしっかりした体つきの産駒が生まれている
  • インカンテーションの初年度産駒(牡馬、母ボウピープ)
    インカンテーションの初年度産駒(牡馬、母ボウピープ)
  • 写真は2020年3月下旬撮影
    写真は2020年3月下旬撮影
  • 父の果たせなかったG1制覇を目指す
    父の果たせなかったG1制覇を目指す

 中央・地方のダート重賞で活躍した重賞馬インカンテーションの初年度産駒が誕生した。

 同馬は父シニスターミニスター、母オリジナルスピン、母の父マキャヴェリアンという血統の10歳馬。曽祖母に英オークス(G1)やKジョージ六世&QエリザベスS(G1)を制した名牝タイムチャーターがいる。2歳~8歳まで競走馬生活を送り、武蔵野ステークス(G3)や出世レースとして知られるレパードステークス(G3)などダート重賞を6勝。特にマイル~中距離で強さを発揮し、G1(Jpn1)レースでも2着2回、3着2回と上位争いした。

 引退後は浦河町のイーストスタッドで種牡馬入り。今年は、かつて戦ったホッコータルマエと同じ種馬場で種付けに励んでいる。初年度は33頭と交配し、受胎率は非常に高かった。

 同馬の故郷・谷川牧場では複数の初年度産駒が誕生予定で、2月15日には母マンテラライの牡馬が、2月21日には母ボウピープの牡馬が誕生した。生後も健やかに育っており、広い放牧地を元気に駆けている。谷川牧場の代表・谷川貴英さんは、「骨太でしっかりした子が生まれていますね。筋肉質で、いかにもダートが向きそうな体つきになっていきそうなイメージです。当歳を種付け場に連れていったときにも、現場で話題になったぐらいで、子出しの良さを感じています」と、話している。

 どちらも放牧地での動きは頼もしく、子馬ながら力強く大地を蹴っている。谷川さんは、「馬っぷりの良い子になりそうですし、将来を楽しみにしています。インカンテーションの勝負根性や仕上がりの早さ、競走馬としての好調期間の長さを受け継いで欲しいです。父の果たせなかったG1制覇を成し遂げられたら最高ですね。今年からJBC2歳優駿(Jpn3)もできましたし、ダート馬が目指したいレースが以前より増えたことも大きいです。インカンテーション産駒の牧場生産馬は、複数頭、ホッカイドウ競馬でデビューさせたいと考えています」と、展望している。