門別競馬場で2歳戦がスタート
4月15日、2020年のホッカイドウ競馬が開幕した門別競馬場において、全国に先駆けて今年最初の2歳戦がスタートした。
2018年生まれのサラブレッドによる今年の2歳戦は第5競走のJRA認定フレッシュチャレンジ競走。距離1000mで8頭立てで行われた。
レースは2番人気のミッドナイトクロスがスタートで出遅れ。3番人気のピーチリキュールが先手を奪った。4コーナーを過ぎて1番人気のリターンギフトが先頭に躍り出るが、じりじりと追い上げたミッドナイトクロスがインコースをついて鋭く抜け出し、後続に1馬身差を付け先頭でゴールインした。勝ち時計は1分03秒3。
2歳世代最初の勝ち馬となったミッドナイトクロスは、父がトビーズコーナー、母がピンナップ、母の父がスマートボーイという牝の鹿毛。日高町の(有)新生ファームが生産、所有するオーナーブリーディングホースで角川秀樹厩舎の管理馬となる。
管理する角川調教師は「能検の時もゲートが悪くて心配したのですが、今日も良くなかったですね。それでも能検の時は良い脚を使っていたので、今日も同じように良い脚を見せてくれました。最初のフレッシュチャレンジ競走を勝つのは一つの目標でした。うれしいですね。ジョッキーも馬場の軽い内をよく突いてくれました」。騎乗した桑村真明騎手は「気性的に難しいところがあるのですが、うまくインに入ってよい脚を使ってくれました。最後はほかの馬も止まってきてたので馬場も味方してくれました。難しい競馬で勝ってくれて勝負根性もある。まだ幼いところもある。もっともっと成長してくれると思います」と話し、無観客競馬については「ファンの歓声などは聞こえませんが、いつもと変わらない気持ちでレースに集中して騎乗します」と話した。