ホッカイドウ競馬が無観客で開幕
4月15日、日高町富川駒丘にある門別競馬場において、2020年のホッカイドウ競馬が開幕した。開幕初日を含めて第1回開催の4日間は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、無観客競馬で実施。門別競馬場及び全道16か所の場外発売所における勝馬投票券の発売・払戻についても当面の間休止し、電話・インターネット投票のみとなった。
笠原鉄也北海道軽種馬振興公社専務理事は「今日からスタートということで、無観客競馬をせざるを得ないという状況は、ほかの全国の状況を見れば、ホッカイドウ競馬もこのような形で進まざるを得ないと思います。ただ、ここは馬産地ですので、開催を続けることが大事です。産業に与える影響も大きいですから、関係者全員で予防対策を講じながら、何とかやっていきたいという思いです。
無観客競馬は我々自身もこういう経験がないのでどうなるかわかりませんが、これまで全国の地方競馬が無観客で行われている中で、ネットでも100%を超える売り上げで推移しているところがあるので、できればホッカイドウ競馬も100%を超える売り上げを目指していければと思っています。
今日の日を楽しみにしていた道内のお客様、そして全国のファンの方々がいらっしゃいますが、残念ながらこういう形でスタートを切らざるを得ないということでございます。我々は今日から競馬を開催しますが、常時、お客様がいつでも入ってこられるような環境を整えて、日々競馬を開催していきます。コロナに打ち勝つような自助努力をしながら、なるべく早く観客を迎えいれられるような形の競馬にしていければいいなと思っております。
1レースを終えて感じたことは、静かだなあということと、改めてお客様がいる競馬が本当の競馬だと思いました。ライブが大事だということをつくづく感じました。今年は11月3日に初めてJBC競走、2歳のJBC2歳優駿(Jpn3)が行われます。それに合わせて思い切ってすべてのファンファーレも一新しました。残念ながら多くのお客様の前でお聞かせすることができませんでした。とにかく安全に競馬を続けていきたいです。
厩舎関係者は自分自身が感染することを一番恐れています。騎手も厩務員、調教師、そして私たちも、ひとたび感染すると競馬をできない状況になってくるでしょうから、競馬場のなかでしっかり予防対策をしようということで、検温や体調管理をしています。
開幕というスタートを切りましたが、残念ながら多くのファンを受け入れることができないということで、非常に恐縮しておりますけれど、北海道、そして国民あげてコロナに向かっていく時でございますのでご理解いただきたく思います。ネット等で動画は見ることができます。少し距離間はありますけれども、インターネット、パソコンを通して楽しんでいただけたら。よろしくお願い申し上げます」とコメントした。
開幕初日のホッカイドウ競馬は無観客ながら計画比148.92%の460,506,280円を売り上げた。2020年のホッカイドウ競馬は11月5日まで、15開催82日間を門別競馬場にてグランシャリオナイターで開催する。