JRA日高育成牧場で調教動画撮影
4月14日、JRA日本中央競馬会は、浦河町西舎にある日高育成牧場において、JRAブリーズアップセールに上場するJRA育成馬の調教動画撮影を行った。
JRAは4月28日に中山競馬場での第16回JRA育成馬調教セール「2020JRAブリーズアップセール」を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止する観点から、中山競馬場における騎乗供覧およびせり開催を取りやめ、「メールによる入札方式」に変更することを決めた。
14日に日高育成牧場で予定していた日高育成牧場育成馬展示会も、新型コロナウイルス感染症拡大防止と緊急事態宣言に伴う北海道知事の移動自粛要請に鑑み、13日に中止を決定。この日は調教動画の撮影が実施された。
調教動画撮影に臨んだのは、日高育成牧場で管理される育成馬61頭のうちの50頭。50頭は4班に分かれて1600mダートトラック馬場に入り、ラスト2ハロンのタイムを計測した。
育成馬にはJRA職員のほか、軽種馬育成調教センターの育成調教技術者養成研修第37期生も騎乗。高嶋民治日高育成牧場場長や軽種馬育成調教センターの教官らが見守る中、1年間の研修で身につけた騎乗技術を遺憾なく発揮した。
2ハロンの最速を記録したのは、上場番号9番トウカイライフ2018で23秒5(12秒3~11秒2)。ブラックタイドを父に持つ牝の青鹿毛で、1歳上の半姉は同じくJRA育成馬として昨年のブリーズアップセールにおいて売却されたあと、新馬、コスモス賞とデビュー2連勝を飾ったキズナ産駒のルーチェデラヴィタとなる。
2番目は23秒6(12秒3~11秒3)を記録した、牝のパイロ産駒となる上場番号76番イトククリ2018、3番目は2頭で、23秒7(12秒0~11秒7)を計測した牡のリーチザクラウン産駒となる上場番号41番のサブラタ2018、同じく23秒7(11秒9~11秒8)を記録した牡のドゥラメンテ産駒となる上場番号14番のアドバンスクラーレ2018となった。
JRAでは育成馬の中山競馬場への輸送を取りやめたことに伴い、4月24日の公開調教、4月28日の騎乗供覧を中止。最新の調教動画は宮崎育成牧場では4月19日に撮影、日高育成牧場では4月20日と21日に撮影され、この日の調教動画とともにホームページ上で配信される。
本年のJRAブリーズアップセールには82頭が上場予定。開催日時、売却方式については、本年の「2020JRAブリーズアップセール要領および条件」を変更したうえで、4月28日(火曜)から4月30日(木曜)の3日間にわたり、メール入札にて実施される。変更後の「2020JRAブリーズアップセール要領および条件」は後日、ホームページで公表される。